実際にあった三和銀行女子社員による巨額横領事件を思い起こさせる
本書に興味を持ったのは新聞広告で
「わかば銀行から契約社員梅沢梨花が1億円を横領した 正義感の強い彼女がなぜ?」なる惹き句を見てからだ。

私が思い出したのは昭和56年(1981年)に実際にあった、
三和銀行の伊藤素子(32)の1億3千万搾取の事件だ。


この事件は当時新聞テレビで大々的に報道されたが、
犯人の伊藤素子が美人であった上に、
現金5000万円、
小切手8000万円の合計1億3000万円を引き出したて都内で全て愛人に渡し、
引き出し損なった1冊の通帳と、
現金500万円を持ち、
そのまま羽田空港よりマニラへ逃亡したものであある。


著者の角田光代さんには、
自らも旅行好きらしく、
NHKの山岳紀行番組でイタリアの岩山トレッキングに挑戦しているのを見て以来関心を持っていたが、
その著書を読んだのは今回が初めでである。


学生時代から美人ではあったが、
自らを美人と認識したこともなく、
正義感が強い梅沢梨花が結婚してから送っていた平凡な新婚生活。

しかし夫婦の間には子供が出来ず、
将来子供を持ちたいとの意見では一致していたので、
ある晩梨花は自分の排卵日を夫に告げ性交渉に誘う。
しかし、
この即物的な言動が夫の気持ちを急激に萎えさせ、
それ以来夫は梨花の体に触れようとしなくなった。

この辺りの描写は男性の心や体のデリケートな感じ方を著者は熟知しているのではないかと思わせるリアリティがある。


子供が出来ないことからパートとして銀行に働きに出た彼女は、
ある日自らの買い物のために顧客から預かった5万円に手を付ける。

その後、
重要得意先の老人の孫、
若い光太と出会った彼女はふとしたことから彼と肉体関係を持ち、
それからは坂道を転げ落ちるように横領を重ねて行く。

この辺りか物語のリアリティはちょっと怪しくなってくるが、
実際には美人女子行員の巨額横領事件と言うのは三和銀行事件のほかにも何件か報道されてるので、
実際の横領とはこんな風に行われたのかもしれないと思えてくる。

銀行の社内調査の結果横領がばれると観念した彼女はマニラならぬタイのバンコクからチェンマイに逃亡するが、
結末は皆まで書かず読者の想像力に任されている。
紙の月 (ハルキ文庫)

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