宇田亮一の本がわかりやすい理由
 臨床心理士の宇田亮一が『吉本隆明『心的現象論』の読み方』『吉本隆明『共同幻想論』の読み方』に続いて『吉本隆明 “心”から読み解く思想』を出した。
前の二作と同様に、
吉本隆明を読んだことのない読者を視野に入れながら、
吉本思想をとことん噛み砕いてみせている。
そのわかりやすさは身も蓋もないほどだ。

 宇田は一作目の『吉本隆明『心的現象論』の読み方』の前書きで「吉本の考え方を、
できればビジネス文書のように簡潔でわかりやすく噛み砕きたいと思った」と書いている。
その方法はあとの二作でも踏襲され、
わかりやすくすることに成功している。

 ビジネス文書がわかりやすいのは実用的だからだ。
目的を設定し、
そのための手段、
すなわち技術を選択するのを基本スタイルとしている。
ここでいう技術とは、
修練を積んだ人間にしか使えない職人技のことではなく、
条件さえそろえばだれにでも使えるものを指す。
それは科学的なものの考え方をもとにしている。

 西洋が生んだ科学について宇田は三作目の『吉本隆明 “心”から読み解く思想』で、
それが万能ではないことを強調している。
科学は人間の外に広がる世界を理解するのに力を発揮したが、
生命や魂を扱おうとするといつもズレてしまう。
後者の世界を宗教あるいは芸術の世界と呼ぶとすれば、
それと科学の世界との間を自由に行き来する通路を見出そうとしたのが吉本だ、
と。

 そんな吉本の思想を伝えるのに宇田が選んだのは、
ふたつの世界のうち科学の世界の方法だった。
それが彼の本を技術的なスタイル、
つまり本人のいう「ビジネス文書」のようなスタイルにし、
数ある吉本思想の解説書の中で飛び抜けてわかりやすいものにした。

 科学の限界を超えようとした吉本思想を解き明かすのに科学的なやり方をとったのは矛盾ではないか、
と皮肉を言いたいのではない。
矛盾などものともせず、
大胆な選択をした宇田の達成は評価されなければならない。
むしろ矛盾こそ科学の限界を超える契機になるという考えが彼にはあったのかもしれない。
吉本隆明 “心”から読み解く思想 (フィギュール彩)

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