読んでわかる「超訳」孟子
かつては子供たちが寺子屋で習った論語・孟子も、
いまでは高校でほんの触りだけ学ぶだけである。
藤原正彦氏の『国家の品格』がベストセラーと聞くが、
礼節を忘れた今の日本人のありように危機感を持つ人が多くなっている証左であろう。
そんな風潮のなか、
一度は「日本人の心のふるさと」である孟子にきちんと触れておくべし、
と手に取った。


さて、
本書は一般の漢籍の邦訳と同様、
原文、
読み下し文、
校注、
現代語訳の体裁をとっているが、
特徴はなんといっても現代語訳のわかりやすさである。


漢籍の口語訳は、
ふつう読み下し文をそのまま口語に直したものが多い。
しかし、
漢文は表現があまりに簡潔なため、
それだけでは前後の意味がうまくつながらず読んでいてもよくわからないことがままある。
その点、
本書は行間に相当量の補足が挿入されていて、
きちんと意味が通るように工夫されている。
たとえば、


【読み下し文】

・春秋は天子の事なり

【普通の口語訳】

・春秋を書く仕事は天子の仕事である。


【小林訳】

・この春秋という書物は〔孔子が自ら筆を取って天下諸侯以下の人々の善行はこれを褒め、
悪事はこれに筆誅を加えたもので、
このようなことはもともと〕天子だけがなさるべき仕事である

という具合に対比してみるとよくわかる。


エピソードでおもしろかったのは、
ご馳走をたらふく食べて帰る旦那さんの話。
いろんな偉い人と食べてきたと自慢するのだが、
実際は他人の葬式や法事に行って食べ物をねだっていた。
それを知った妻が「情けない」と泣く。
多くの人が利益や出世や富貴を得る手段は、
しかしこの旦那さんと似たりよったりである、
と孟子はいう。
儒教は利や富貴を求める心を賤しんだ。
日本にも成金といってにわかな金持ちをさげすむ言葉があるが、
これは儒教の影響であろう。


孟子の口語訳は論語に比べると非常に少なく、
文庫ですぐに手に入るものは本書しかない。
著者の小林勝人氏には一般向けの著作がほとんどないが、
本書は1968年から現在まで48刷を数え、
40年近く読みつがれていることからみると、
スタンダードといってよいと思う。
孟子〈上〉 (岩波文庫)

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