理論（確率論）と実践の融合

「フィル・ゴードンのポーカー攻略法 実践編」「ガス・ハンセンのポーカーミリオンロード」
は実際のゲームを再現して、
局面ごとにどういう判断を下すのか、
心理的側面なども
含めて紹介する内容となっていた。


本書も第１部の２つの章では似たような展開となっている。
読んでいて面白いし、
ワクワクする。

第２部に入ると、
確率に即した解説がかなり多くなってくる。
チップ状況指数（ＣＳＩ，チップ
ステイタスインデックス）なる言葉まで登場する。
まるで株価に対するテクニカル指標で、

ＣＳＩの数値に応じてどのようにプレイすべきかが解説される。


ＣＳＩによる説明だけでなく、
様々な確率や期待値により、
優位性を高めるやり方が紹介されており、

ここまで奥が深いのかと驚かされた。
グラフや表が随所に出てきて、
期待値を元に確率的な判断を
下すのがポーカーというゲームであることを再認識した。
理論（確率論）をいかに実践で生かすかの
ガイドブックと言えそうだ。


レベルがかなり高い本なので、
初心者には重たい内容だ。
単に読み流しただけではついていけずに
挫折する可能性がある。
ある程度のキャリアを積んだ中級者や上級者向けの本と言えそうだ。

本書を理解できるレベルの人なら、
かなりスキルを上げられると思う。