テフロンという幻想を打ち破る

数百円のフライパンからレミパンまで、
これまで数々のテフロンコーティングフライパンを２年ほど使っては捨てを繰り返してきて、
このサイクルをどうにかできないものかと選んだのが鉄のフライパン。

届いてから焼入れをし、
粗めのスポンジで塗装を磨き、
１０回ほど使った頃だろうか。
まるで焦げ付かなくなった。

試しにホットケーキを焼いてみた。
これまで使っていたIH対応の分厚い鍋底と違い、
弱火でもあっという間に鍋が温まりガスが節約できる。
一旦濡れ布巾の上に置いて鍋を冷ますのだが、
これも早い。

生地を入れ、
鍋をガスの炎が偏らないよう時々動かしていると、
焼けてきたホットケーキが、
スルスルとフライパンの中で踊るように動く。
一度ターナーでひっくり返し両面を焼くと、
あとは鍋振りだけで返せる。
鍋表面が滑らかな分、
すべりがいいようだ。

今では目玉焼き、
野菜炒め、
ハンバーグとテフロン鍋と遜色ない使用感で、
ほぼ毎日使っている。
金属製のターナーやお玉を遠慮無く使え、
たとえ焦げ付いたとしても、
ナイロンたわしや粗めのスポンジでこすればいい。
普段は使用後に亀の子たわしで水を流しながらゴシゴシすれば終了。
洗剤さえいらない。

今やホームセンターやスーパーでも、
まず見かけることのない鉄のフライパン。
店頭では主婦がテフロンのフライパンを買っていくのが常だが、
実にもったいない話だ。
テフロンとはいえ説明書には少量の油を使うよう必ず書かれている。
同じ油を使うなら鉄製のほうが圧倒的長寿命であり、
テフロンの害を心配する必要もない。
それよりもむしろ鉄分が補給できるというメリットがある。


使用するにあたって、
亀の子たわしがあれば鍋が熱いうちに洗えるので便利。


自分のように、
テフロンフライパンを使い慣れた頃、
買い換えるのにうんざりした方に。