読み応えたっぷりの短編集！

ごく普通の家庭のごく普通のおじいちゃんが実はすごい奴だったら？
大活躍する勇者の影で、
実はこっそり傷だらけで世界を救った奴がいたら？
ある日地球が大怪獣に食い尽くされて、
宇宙から来た武器商人がたった数円で戦う為の武器を売ってくれたら？
こんな奇想天外なお話たちが、
この作者さん特有の人間臭さで描かれている。

まさに秀作。
泣きながら読んで、
最後に笑える一冊だ。

私のお気に入りは「美食王の到着」。
これがだんとつでお気に入り！
なんでも美味しく料理できてしまう魔法の包丁を持った王様が、
国の若い娘達を次々切り刻んで食べてゆく。

そんな王様に姉を食べられた主人公は、
小さい頃から毒を食べ毒の風呂につかり、
全身を毒で満たした毒娘になり復讐を誓う。

残酷なのにユーモアあふれる独特の雰囲気。

これを是非多くの人に読んでもらいたい！とにかく面白い！0