『派閥』から『官邸』へ:メディアコントロールというものを考えさせられた
著者は時事通信解説委員。
いわゆる政治の内幕ものの本である。
米国でもワシントン・ポストのボブ・ウッドワードなどがこのジャンルを得意とするが、
この田崎史郎の本もそれに習ったものだろうか。
田崎が安倍政権を分析する際に随所にリチャード・ニクソンの著書『指導者とは』を引用していることからもその意欲を感じる。
この種の政界内幕ものは派閥政治が華やかなりし頃だった自民党下野前には、
大下英治が複眼的視点で取材したものが数多く出ていた。
だが、
新聞社や通信社の政治記者が書いた中でもっともパイオニアというべき存在は渡辺恒雄の『派閥』だろう。
この本の題名をみると「安倍官邸」とある。
派閥の時代は終わり官邸の時代になったということを実感せざるを得ない。


この本は、
安倍政権の権力構造の秘密を描く内幕もので、
2014年衆院選から日を置かずして刊行されている。
第2次安倍政権は第一次政権と異なり、
数多くのスキャンダルがあっても政権基盤がびくともしない。
二度の選挙を経て自公政権を盤石にした後で、
直後に首相と極めて距離が近い通信社の解説委員が内幕ものを書いて出す。
そして、
この本は安倍政権に対して驚くほど好意的である。


この本に書かれていることは、
菅官房長官の「人物像」など、
他のメディアでも断片的にかかれた内容である。
ただ、
この本で重要なのは、
安倍政権の権力基盤が「正副官房菅長官会議」にあるということを明かしていることだ。
これは著者の田崎自身が強く強調していることでもある。
安倍晋三、
菅義偉、
世耕弘成、
加藤勝信、
杉田和博、
そして首相秘書官の今井尚哉による会議で、
政治案件のすべてが意思決定されているという。
そして、
この会議の開催の際は、
首相官邸側の「隠し廊下」を通って集まるので、
マスコミの「首相動静」には載らない、
ということだ。


第二次安倍政権に、
いつくかの危機が訪れてもそれをクリアしているのは、
田崎の言うとおり、
安倍晋三の反省、
菅官房長官の危機管理力、
そして、
上記の会議の定期的な開催において官邸幹部が十分な意思疎通をしているからだ、
というのはその通りなのだろう。


さらに、
自民党長老グループが相次いで国会議員を引退していることも党内における批判勢力を失わせていることにも注意しなければならない。
安倍官邸の正体 (講談社現代新書)

その他の感想

フレームなし
美希の魅力が詰まってる!
人前では使えない
単行本で十分です。
年金項目はもちろんのこと、付随する法律が書かれており年金相談をやっている者としては、再確認できた。
伸びてます
シックなブラウン。
腰をやってしまいまして、、
完璧とはいえません
消耗品交換が多すぎますが・・・やっぱり純正
高齢者には助かります
コードレス掃除機には予備バッテリーが必須
Why the rave??
歩きやすくて温かい
風格
買い得
表での整理が見事です、座右におきましょう。
「解説」はネタバレ地獄
烈風斬!!
上出来です
産科を目指す医学生向きかな?新米ママさん向けではないような
ほっこり(^^)
カトリック系お嬢さま校が舞台の楽しくて心温まるお話
まさに今村昌平の代名詞
大きくていい!
読んでみてほしい
速度が出ません
描画、筆記、タッチ、スクロール等どれも快適!
いままでにない
Tuka盤(スペルが合っているのか不明)
戻る