興醒めな邦訳タイトル。だが、刺激的な知的冒険の書。
世界中で翻訳された、
B.ラトゥールの主著のひとつ。


この本は「近代」を自明な時間意識として前提とするようなあらゆる議論から離れて、

自然と文化の認識論的な断絶を架橋しようとする、
冒険的な気概や喜びに満ちあふれている。

著者はM.セールの哲学を基盤としながら、
一貫して「非近代」という立場を保っているのだが、

とにかく軽妙なユーモアと辛辣な視線、
そしてその裏にある骨太な問題提起が一つ一つの議論を魅力的にしているのだ。


しかし、
残念ながら日本語訳にはラトゥール流の軽妙さやユーモアが欠落している。

【虚構の「近代」】というタイトルといい、
【科学人類学は警告する】という副題といい、

なんだかありきたりの、
左翼的なフレームに著者の思想を押し込めているように見える。


ちなみに原著は「私たちはモダン(=近代的)であった試しがない―対称性人類学の試み」というもの。

前近代、
近代、
ポスト近代という一線的な時間認識を乗り越えて、
古代から現代までをつなぐ螺旋状の時間認識を提起する。

哲学、
社会学、
人類学、
科学論、
歴史学の成果を縦横に用いて、
新しい学問次元を打ち立てようとする研究だ。

とりわけ人類学というものが、
文化人類学と自然人類学の分割のさなかで活力を失う中、

ラトゥールのこの研究で開かれた恩恵はとてつもなく大きい。


社会理論に関心のある方は、
ブルデューの『科学の科学』やベックの『世界リスク社会論』等を併読すれば、

20世紀末から21世紀初頭にかけて相次いで出された重要なパースペクティヴが開かれるだろう。
虚構の「近代」―科学人類学は警告する

その他の感想

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ぺらい…
インストールと使い心地。
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