失敗から学ぶ弁護士活動の留意点

弁護士活動の上では全く失敗が無いのが理想的ですが，細かな点でのミスなどは避けられないものと思いますし，また，ミスをしたからといって必ずしも致命的な問題や悪い結果につながるものではありません。
しかしながら，依頼者や裁判所，相手方，相手方の代理人等との間で致命的な問題となるような大きなミスは避けなければなりませんし，そのような大きなミスは十分に意識・注意をすることによって避けることができると思われます。


致命的な問題となるようなミスを避けるためには，実際にそのようなミスによるトラブルに直面した当事者の体験談を聞いて学ぶことが効果的と思われますが，ことの性質上，そのような失敗談を当事者から直接聞くことは困難です。
本書は，そのような普段は聞くことの難しい他人の失敗の経験談から学ぶことができる貴重な書であるといえます。


若手のみならず中堅以上の方にとっても，弁護士業務の上での「落とし穴」を知り，避けるために役立つ良書であると思います。