硬派な西洋哲学史入門
ギリシャから現代にいたる長大な西洋哲学の歴史を、
主要な登場人物を中心にまとめた本である。
「物語」という表題からライトな印象を受けるかもしれないが、
割合に硬質な文章で個々の哲学者の主張を丁寧に説明しており、
それらをぎっしり詰め込んだ300頁超の作品に仕上げているため、
新書ながらじっくり読んでいくとけっこう知的体力を消耗するが、
その分読み終えた後の充実感は間違いなかろう。
お手軽な知識や人生訓を得るためでなくほんとうにじっくりと哲学をしたい、
し始めたい読者にこそすすめたいと思う。

新書の枠内という制約はあるができるだけ万遍なくとりあげる、
という意図はよく感じられ、
プラトン、
アリストテレス、
アウグスティヌス、
トマス・アクィナス、
デカルト、
ライプニッツ、
スピノザ、
ロック、
ヒューム、
カント、
パース、
フレーゲ、
ラッセル、
ヴィトゲンシュタイン、
クワイン、
ショーペンハウアー、
ニーチェ、
ジェイムズ、
ベルクソン、
ドゥルーズ、
ギブソンら「エコロジカルな心の哲学」などなど、
多くの重要人物にバランスよく頁が割かれている。
もちろん、
著者の専門や趣味は当然出てしまうもので、
同時代の自然科学の進展を強く意識している哲学者を重視する傾向が強く、
近現代では英米系の学者への比重が明らかに大きい。
逆に、
たとえばヘーゲルやハイデッガーについてはかなり簡素な記述しかなされておらず、
このあたり文句をつけたくなる人もいるだろうが、
著者の個性として興味深く受けとめることもできよう。
少なくとも党派性のようなものは感じなかった。

「広大な宇宙の片隅の、
そのまた片隅の、
地球という星の下に生きるまったく無力な人間が、
その思考力だけを頼りにして宇宙全体の成り立ちを考え、
そのなかで生きている自分の位置と意味とを自力で反省してみる。
これは間違いなくパラドキシカルな企てである」。
本書冒頭にある著者の哲学に対する見方のひとつだが、
なかなか広大な視座でぐっと心をつかまれた。
この矛盾をはらんだ壮大な知的営為の歴史について、
著者とともに考えてみたい方は是非本書を手に取られたい。
物語 哲学の歴史 - 自分と世界を考えるために (中公新書)

その他の感想

感動の無制限3本勝負の試合!
良いです!でも色が?
フローリングがすべすべします!
横のファスナーが良い!
値段と中国製を考慮して
とても役に立っていて、助かっています。
良いマスクです!!
可もなく不可もなく(レーベル印刷に難アリ)
玉石混淆
「歴史にきちんと根ざさない外交に未来があるとは、思えない」
チョコ版表裏面の網羅がすばらしい、が惜しい
毎晩の手入れが面倒な方にお勧め
まだ1本目ですが
問題なく使えてますし、Cable Matters Japan様の対応にも感謝です。
フットマークを使用してみて
チョー美味しい、懐かしい味
ゲーム開発は甘くない…
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iPhone に chromecast を使ってみた
ビジューも素敵で 足にピッタリ!履きやすい。
エコノミー機内では、つり下げはきついかも
抽象的な表現が目立ち、役立つ情報が無く残念。
おいしい!また頼みます。
貼りやすい!黄色くなく透明!
調整部分の強化して頂きたいです。
CFの書き込み時は注意を要する
手書きの手紙が・・・
読んだらすぐに使いたくなるテクニック満載!
ルノルマンカードの一種
2018年11月現在購入時に注意。
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