日本のフードシステムを理解する最初の一歩にぜひ！

本書は、
日本のフードシステムへ大きな影響力を持っているJAの強みと弱みを徹底分析し、
今後の進むべき道を提示している。
そして日本の食の巨人を分析することで、
今日の流通システム、
六次産業化、
直売所、
インショップの現状などの課題が多彩な視点から描き出されている。
JAについてのみならず、
日本のフードシステムについて学びたい読者、
全員にオススメしたい一冊だ。
また、
著者は日本フードシステム学会の会長や多数の農業生産法人のアドバイザーを務めているためか、
それぞれの要点に対して詳細な実例を挙げ、
なぜそれらの事例は成功しているのか、
マーケティング、
ブランディング、
インテグレーションなどの概念を用い丁寧に解説してくれている。
食の分野における企業間の競争について興味のある読者も興味深く読める内容になっているだろう。


今後とも著者の動向をチェックし、
日本のフードシステムの発展を追いたい。