中世世界の驚異、偉大な統治者のまま退場し、しかし中世はもうしばらく続く、、、
中世ヨーロッパに政教分離と法治国家という概念を確立し、
30年の間、
実際に国家運営を果たした偉大な皇帝の生涯を描く、
下巻になります。
治世最後の10年間も、
フリードリヒ2世排除に執念を燃やす歴代法王による執拗な画策、
それにともなう臣下の裏切りに直面しつつも、
この天才はその知が及ぶ限り、
すなわちその生の限りは負けることなく、
「パクス・フレデリチアーナ」を堅持し続けます。
しかしながら、
その死後は、
かつてのローマ帝国のように覇権を維持することはかなわず、
ホーエンシュタウフェン王朝は終焉を迎えることになります。

塩野七生氏が45年前から書きたかったと語り、
そして遂に書きあげられた本作品、
300冊を優に超える英語、
イタリア語、
ラテン語の資料や現地を訪れて書かれた内容は非常に説得力があります。
中世ヨーロッパで、
ローマ法王に皇帝や王の上に立つ、
権威や大義名分を与える役割を果たした「コンスタンティヌス大帝の寄進書」。
長く権威と信じられてきたことに対してもまずは疑ってみる態度も、
その正否を明らかにするための実証主義も、
ルネサンス精神の最たる特徴である、
との看破は、
氏の研究と主張の真骨頂と感じました。
それ故に、
まだルネサンス精神が萌芽しきっていなかったこの時代、
フリードリヒ2世という個性が亡くなった後に、
彼の理想とする国家を維持することは、
さらに優秀な後継者がいたとしても難しかったのではないか、
というやや悲しい諦めと納得にもつながります。

塩野七生氏が愛した3人のイタリアの偉大な男たち、
ユリウス・カエサル、
フリードリヒ2世、
チェザーレ・ボルジア。
偉大な変革を志し、
その能力を持ち合わせたことでは共通する3人ですが、
その最期と変革の行く末は3者3様。
しかしながら、
フリードリヒ2世が、
大変魅力的な偉人であることは、
間違いがありません。
皇帝フリードリッヒ二世の生涯 下

その他の感想

できない。
探していた商品でした!
日本語ひどいが、説明がすばらしい。
マグネットが秀逸
読むだけでもめっちゃ面白い。
すごく使いやすくてお勧めです
手持ちの貔貅の大きさとのバランスに要注意
姫姫
恋愛話でキュンキュンしたい女性の喜びそうな映画。
期待通りに暖かいです
この中2が山!
うちは5人家族。
月齢の小さい子には…
引き締め強い
サウンドがおかしい?
ソール素材
丁寧で分かりやすい
ネットで本もあり
求めていたのはコレ!
欠点無し
オールブラックに使用
配送が最悪(平日日中勤務の方は受け取り不能)
ここからIIDXを始めました。
表題作が好きすぎる
取り組みやすいマクロビ
涼しい感じがいいですね。
使い始めは、上々です。
絵とき「超音波技術」基礎のきそ
「生命」についてのしなやかな思考。しかし多才ですね!
今年もまた買ってしまった
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