著者しか知らない秘密をもっと明かしても良かったのでは ?
「巨悪は眠らせない」、
ロッキード事件の際の「初めに五億円ありき」等の名文句で知られた「ミスター検察」こと伊藤栄樹氏の病床回想記。
勿論、
有名事件を数多く扱い、
検事総長まで登り詰めた検察官の回想記としても読めるが、
ガンと闘いながら、
自身の生涯に想いを馳せた一老人の回想談としても読める。
文章家としての能力も高い。


読み出して分かった事だが、
事件の際の政治家との折衝、
検察側の手の内、
警察との関係等、
こちらが知りたいと思う様な微妙な点については、
当然ながら細かくは書かれていない。
それでも、
造船疑獄の際に指揮権発動が行なわれた悔しさ、
若い日にガムシャラに事件に当たって行った日を懐かしむ想い等が伝わって来る。
「女は分からない」との述懐もある。
また、
船上での密室毒殺事件、
一枚の葉書に貼られた切手の新旧が決定的証拠となった贈収賄事件等、
ミステリの様な事件も紹介されていて興味深い。
また私には、
「「巨悪」に立ち向かうのは東京地検」と言った単純な図式があったが、
「検事認知事件」として特別に扱う手法が選択的に採られる事を知った。
警察を使わず、
検事と事務官だけ(総勢90名)で事件に対応するのである。
著者が所謂「交通切符」の創設者と言うのも驚き。
日活ロマン・ポルノに対する考え方には意外にも柔軟性がある。
自白のメカニズムの説明は楽観的とも思えるが、
著者の人柄が出ていると思う。
ただ全体的に、
著者しか知らない秘密をもっと明かしても良かったのではないか。


検察自身も巨大な権力機構である。
その中での、
公平性・中立性の保ち方、
権力闘争等にも興味があったのだが、
身内の事と言うせいもあってか殆ど触れられていなかった。
これも含めて、
題名の割には検察官職務の厳しさが伝わって来ず、
総花的印象を受けるが、
執筆事情からすると止むを得ない所であろうか。
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秋霜烈日―検事総長の回想

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