本書の看板に偽りはない。
おもしろく読んだ。

そもそも宗教についての啓蒙書なんて、
毀誉褒貶はあって当然。

すべての文言について感銘を受けるなんてはずはない。
これで充分。


同著者の同新書における前著『浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか』
の姉妹編のようでいて、
本書のほうがはるかに面白く、
考えさせられる。


前著は、
ややタイトル倒れの気味があった(仏教はどうしても
体系なり前提なりの概説や、
宗祖の個人史に言及せざるを得ないから)。


だが、
本書の看板に偽りはない。

もちろん、
副題どおり、
もろもろの神神について扱っているが、

やはりなんと言っても本書の勘どころは、
八幡神。

法人格としての神社のうち「八幡」系が全国でもっとも多い理由が、

神仏習合の結果であると(神道、
仏教いずれの立場からでなく)、
明言したこと。


「そんなことは、
専門家はみんな知っている」あるいは
「気の利いた歴史好きなら先刻承知」…というのは簡単。


だが、
あらためて想像してみてください。

神仏習合という四字熟語としてでなく、
イメージとして。

神仏分離(明治初年)以前は、
長い長い慣習によって、

剃髪した僧侶が八幡神を守っていた…という異様な場面を。


だが、
その“異様さ”こそ、
1000年以上続いた、
日本の伝統
(「僧形八幡像」や「八幡大菩薩」の称号の意味をかみしめましょう)。

神と仏のダブルスタンダード。
だからこそ、
広く、
深く浸透した。


一方、
神道の聖典とされる記紀。
そこに、
八幡神はかけらも見えない。

それでも、
八幡はありがたい神さま。
これもまた、
日本の伝統。


「古事記」がどんなに意義深く、
価値が高く、
神社関係者が尊んでも、

日本全国にもっとも広まったのは、
その“意義”や“価値”とは
無縁(おっとこれは仏教語ですか)の、
八幡さま。

それを、
多くの日本人はありがたがってきた。
皮肉ではない。


この現実、
というかこの様式を見据えて、
日本の宗教とか信仰を
なぜ八幡神社が日本でいちばん多いのか 最強11神社―八幡・天神・稲荷・伊勢・出雲・春日・熊野・祗園・諏訪・白山・住吉の信仰系統 (幻冬舎新書)

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