完成されたシナリオ

前作の血魂録で思わず涙がほろり・・・・・・
結末には賛否あると思いますが、
個人的に稀に見る良いシナリオで続編（？）とあらば、
ということで購入しました。


前作の結末が結末だけに、
購入前は今作ではどのようにするのかとドキドキ・ヒヤヒヤしていました。

補足のような形をとるのか、
別の女か、
はたまたあの世での逢瀬か・・・・・
とにかく蛇足にだけなりませんように！　と息んで聞きましたが、
全くの杞憂でした！！

というのも、
「ああこういう結末もあるんだ」と安心するようなハッピーエンドで、
前作とは別物と考えた方がいいものだったからです。

むしろ史実の原田左之助に近い感じがしました。
（人柄は別として！）

無論前作もシナリオは良かったです。
良かったんですけど・・・・・・
それでもトラック８があればいいかな？　なんて邪な考えをちらりと持ってしまった私でも、
今作は順番どおりにどれも欠けてはいけないと思いました。
描写が丁寧で情景が目に浮かび、
まるで小説を読んでいるようで、
立花さんの熱演もあってか、
ああ私は今この人に寄り添って生きていると実感できます。
シチュエーションCDの真髄を見た気がします。


最近はなんでこのシナリオで企画通ったのか、
というくらい酷い見切り列車CDをちらほら見かけますが、
この原田左之助は珠玉の逸品に値すると思います。