これはこれで面白い。

タイトルから判る様に「Ｉ-１ｃｌｕｂ」の活躍を描いたものです。

本巻では島田真夢や林田藍里が回想シーンで２・３コマ書かれている以外、
WUGのメンバーは一切登場しません。
丹下社長や松田さんも登場しません（当たり前か；笑）

連載誌を読んでないので、
購入するまでは「Ｉ-１ｃｌｕｂ」がアイドルとして成功して行くシンデレラストーリーだと勝手に想像していました。

そういった下積み時代を描くものではなく、
島田真夢は脱退しており、
Ｉ-１ｃｌｕｂはトップアイドルとして君臨しています。

主人公は、
Ｉ-１ｃｌｕｂのトップ選抜メンバーではなく、
“しほっち”の代役（アンダー）に選ばれることになったＩ-３に在籍する５期生の“高科里佳”です。

まだまだ実力の無い彼女を、
トップメンバーそれぞれが影ながら支え、
里佳が少しずつ成長するというストーリーです。

“しほっち”は wake up,girls で描かれていた印象とは異なり、
非常にメンバー想いで心優しい先輩として描かれています。

“まいまい”はキャプテンの自覚ばっちりで、
他メンバーに容赦なくダメ出ししています。

“もか”のアイドルとして素質の高さもしっかり描かれています。

しほっちを含めた選抜メンバーは、
脱退した島田真夢のことを悪く言うのではなく、
かなりリスペクトしています。

早坂氏が相変わらず謎の毒舌を吐き、
リハーサルで０点・２点などお馴染みの点数を出しているのはご愛嬌。


他のメンバーも魅力的に書かれており、
これはこれでアイドルの努力を描いた作品として面白く読めます。

コミックとしての質はいいと思いますけど、
やはりスピンオフ作品ですから、
ＷＵＧの物語を知っているのと知らないのとでは受け取り方が違ってくると思います。


本巻は『Ｉ-１ｃｌｕｂ日本全国47都道府県触れ愛プロジェクト』が始動し、
主人公の“高科里佳”にも新しい展開が訪れようとするところで終わっています。
まぁ、
ファンとしては次巻も買わねば！といったところでしょうか・・・。