転機になりうる歴史書
「r>g」、
「グローバル資本課税」等のインパクトある主張が大きく取り上げられていますが、
本書の貢献はそれだけではありません。
本書は資産の歴史書であると同時に、
マクロ経済学の歴史書、
そして著者自身の歴史書でもあります。
彼の研究姿勢は今後のマクロ経済学を大きく展開させるかもしれません。


著者のトマ・ピケティは若干22歳でLondon School of Economics及びE’cole Normale Sup’rieureからPhDを取得した後、
経済学の本場アメリカのMITで研究員となります。
当時の彼は高度な理論研究をしており、
「証明を量産する天才」と持て囃されたそうです。
しかし彼は2年でアメリカを去ります。
その理由について、
「でも何か奇妙なことが起こったのだ。
私は自分が世界の経済問題について何も知らないことを痛いほど思い知ったのだ。
」と本書にあります。


フランスに帰ってからは、
トニー・アトキンソンやエマニュエル・サエズといった著名な研究者と共に、
資産や課税に関する歴史的データの発掘をしています。
それらの研究は数々の論文で発表され、
その集大成が本書です。
また、
本書ではあまり触れられていませんが、
彼はサエズと共に最適課税理論の分野で理論研究を続けます。
それらの研究は彼の主張である「課税」に関する理論的根拠となるものですが、
以前の論文と比べ直感的に理解しやすく示唆に富んでいるように私は思います。


本書でも指摘されるように、
「社会科学の女王」と(自称?)呼ばれる経済学は、
しばしば「科学的」な分析にとらわれすぎる傾向があるように感じます。

近年のマクロ経済学の理論研究では、
動学的最適化や測度論などの高度な数学を用いるのが一般的です。
それは多くの場合、
「より現実に近い経済モデルを作る」ことや「現実経済の重要な仕組みを明示的に示す」ことを目的に、
「経済予測の正確性の上昇」や「重要なメカニズムの直感的・数量的理解」を通じ、
豊かな経済分析・政策提言ができるようになることを目指したためです。
現実経済は複雑だし、
経済における重要なメカニズムも往々にして複雑なため、
数学的に複雑化したのです。
21世紀の資本

その他の感想

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素晴らしい!(*^_^*)
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