この作品の弱点はー
壮大な物語もいよいよ佳境に入っていきますが、
この父殺しの裁判は結局何を暗示しているのか、
なぜ一殺人事件の行方がロシア全体にかかわる問題なのか、
これは理解するのがかなり困難です。
おそらく愛(アリョーシャ)・理性(イワン)・情熱(ミーチャ)の不整合によって起こされたこの世のカオスそのものがここに表現されていると思うのですが、
結局そのカオスの果てに何がどうなったのか、
いまひとつ不明瞭のままあの“カラマーゾフ万歳!”につながっているような気がしてどうも釈然としません。


さらにこの作品においてどうも納得いかないのが登場人物達の不思議な恋愛模様です。
 例えばイワンは、
ミーチャの恋人カテリーナに横恋慕しているのですが、
その二人がどこでどういう風な心情でつながっているのかはまったく描かれていません。
 さらにイワンはアリョーシャの婚約者、
リーザにも懸想して彼女の人格すら崩壊させています。
 しかし、
表面に描かれているイワンの描写を読むにつけ、
彼がなぜそんなことをする必要があるのかが分かりません。
 ドストエフスキーの作品において登場人物たちは、
恐るべき雄弁さで自分の哲学と思想を語りますが、
最も人間的なナマの心情が現れる恋模様においては、
作者は意図的ではないかと思えるくらいにことの成り行きをはしょります。
 人間とは複雑怪奇な生き物だから、
そんな心の内部のことまで描く必要はないーと、
言う人もいるでしょうが、
それはおかしいです。
人間一人や二人の内面のことですらさじを投げる作家が、
神とこの世の摂理を語ったところで、
その言葉になんの意味があるのでしょう。
 この作品に何か違和感を感じる読者というのは、
こういう思想と感情のアンバランスさに敏感な人ではないでしょうか。
ドストエフスキー最大の作品には、
彼の作家としての長所と短所がものの見事に出ていると私は思います。
カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)

その他の感想

172cm、72kgでMを購入
BLとは言いがたい
教育に感心を持つものであれば、避けて通れない1冊。
若干の手間は必要だが最高の性能
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さすがAmazon。
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なんという粘りか!
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息子3人全員に買いました。
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一体どういう仕組みなのか・・・?
長寿命で適切な明るさ
まとめ買いならお得です。
もっと落ちればいいですが。
ウエストも伸びます
3歳児にはちょっと厳しかった。
重ね合ったみんなの思いが世界線を創る
Fantastic little camera for Lumix 4/3 fans
チンチラが、他の動物と戯れているわけではない
パッケージの中身
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たっぷりサイズはうれしいです
遅くなりました。
あって良かった
使い勝手は問題ないです
癒されて元気が出ちゃう。
EASYTONE愛用中なので
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