「シックマザー」などの岡田尊司さんの研究のマイルストーン
タイトルが「愛着障害」。

サブタイトルに「子ども時代を引きずる人々」とあります。


人は、
生後六ヶ月からだいたい3歳くらいまでに、

ある特定の人物と「愛着関係」を築くと著者はいいます。

たった一人の人と信頼関係を結び、

その信頼関係を結んだ人を「安全基地」として、

少しずつ少しずつ、
世界を広げていく。


冒険心を持って一歩外に出て、
もし痛い出来事が起きたら、

泣きながらその「安全基地」に戻ればいい。

そこでは必ず自分は愛されていて、
かならず抱きしめて
なぐさめてもらえるから。

そうして十分甘えたら、
また外の世界に冒険の一歩を踏み出す。

そうして人というのは自分の世界を広げていくのだ、
と。


そして、
この本は、
その「安全基地」を持てなかった人の話です。

バラク・オバマもビル・クリントンも、
谷崎潤一郎も太宰治も
そしてあのステーブ・ジョブズも「愛着障害」だった、

と、
数多く人の人生をひもときながら、

「愛着障害」とはどんな障害か、
そしてどんな特徴があるかを
著者は描いていきます。


夏目漱石もA・ヘミングウェイも、
M・エンデも。

精神分析家のE・エリクソンも放浪の俳人・種田山頭火も。


読みながら、
泣いてしまいました。

私も、
「安全基地」を持たないままに大人になったひとりです。

うつ病も経験しました、
そして私には認知療法も
カウンセリングも効かなかった。

なぜ「愛着障害」の人に認知療法やカウンセリングが
効果がないのか、
それも書いてあります。

今の精神医療には「愛着」という視点が抜けている、
と。

そこに注目しなければ治らない人々というのがいるのだ、
と。


「根源的自己否定感」という言葉が、
私にはぴったりでした。

何年もセラピーを受け続けてもまだ生きづらい人、

カウンセラーやセラピストを志す人やその職業の人に
ぜひ、
読んでいただきたい一冊です。
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愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書)

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