羨ましき滑稽さ
いたずらっ子のわりに、
信心深い10歳のトム・ソーヤーは、
「夜、
犬が自分に向かって吠えられたら悪魔が迎えにくる」とかいう類の迷信を過剰なまでに信じてたりして、
今の子ども達よりもよっぽど幼い。
わりに、
親友のハックと深夜の墓地に潜りこんだり、
自失の念から船を盗んで家出したりと、
今の子どもよりもよっぽど素朴で無謀だ。
「無謀さ」というのは、
もちろん幼稚さによって担保されているのだろうけれど。
その幼稚で無謀なトムとハックの冒険の様子が、
今のこの現代においても、
読者にページをめくらせる魅力に溢れてることに、
今更レビューするまでもない本作の、
古典的よさがあるのだと、
読んでみてあらためて再認識させられる。


家出した子どもたちを村の大人達がみんなで探し回る様子や、
その子どもたちが死んだものと勘違いして村人全員で悲嘆に暮れる様子には、
都市化した社会が失ったありし日の共同体の姿が描かれている。
とはいえ、
この古典的名著は、
その素朴な共同体のあり方を肯定して、
人間関係の希薄になってしまった現代社会に警鐘をならすというような、
安易な隘路に陥っていない。
古典として淘汰を免れた瑞々しさとでもいうのか、
現代人が共感できる新鮮さがちりばめられている。


しいて言えば、
トム・ソーヤーの冒険には、
素朴さや無垢さに潜む滑稽さが描かれている。
その滑稽さが、
子どもの頃を思い出しておかしかったり、
大人になった今では羨ましくなるのだ。
それは、
私たちが豊かさを代償に失ったユーモアとでもいうのか。
みんなが笑って、
みんなが泣く。
描かれた世界は、
そんな魅力に溢れている。


もはや名著過ぎて「柴田元幸訳だからよかった」ということもないが、
柴田訳に悪訳というのは皆無なので、
もし今から「トム・ソーヤー冒険」を読むのなら本作が望ましい。
トム・ソーヤーの冒険 (新潮文庫)

その他の感想

マウンテンブーツに使用中
意外と安定感があります。
ポメラニアンならこれが必要だった
残念な製品
大変満足しました
親子で楽しめました。
しっかりとした良い商品です
強いです
高性能の外付けブルーレイレコーダーが作れます。
個人で使う分にはこのVerで十分
信頼性に難あり
ていねいに、やさしく肝臓病を解説した良書
製作者に感謝です。 この価格でオーディオの世界へ
完成度良好!!
あいかわらずカンナは可愛い
60代女性
最高に疲れたけど、充実感あったライブ
極地の「冒険」だ
良くしなる
くるんくるん睫毛
涼しいですが
基本の本
Acrobatの値段って?
安くて頑丈!
ハワイ不動産のバイブル
進化を感じます
残念な感じ!
( ̄¬ ̄)
夢中になれた作品
初級管理職者及び候補のリーダーシップ論としてはとてもいい!
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