『雨月物語』の恐ろしくも美しい世界を徹底検証
『雨月物語』は怪異にまつわる物語9編を集めた短編集である。

然しながら、
それは単なる怪談という枠を超え、
美しい古典文学として今でも多くの人の心を魅了してやまない。

上田秋成の恐ろしくも儚い世界ーそれを読み解く為の鍵となるのが本書であり、
『雨月物語』に秘められた秋成の思いに迫る名著であった。


上田秋成の出生は謎に包まれている。

実父は不明、
幼少の頃に裕福な商人であった上田家に引き取られて愛情を以って育てられるが、
それでも尚「母に捨てられた」という思いは生涯消える事は無かったと言う。

本書では、
こうした秋成の孤独感、
疎外感がその物語にも反映されているとして、
『雨月物語』に収められた物語を丹念に追っているのだ。

また、
秋成が本居宣長と激しく対立したという逸話は有名であるが、
そこに見られる秋成自身の文人としての考え方、
或いは謡曲や俳諧の知識が物語に生かされているという実例、
家庭環境や身体的なコンプレックスに依る薄幸の精神が生み出した「人の心のすれ違い」という原点等、
実に多角的、
かつ詳細に分析されていて非常に奥が深かった。

更には、
そもそも何故「怪談物語」が脚光を浴びるようになったのかという時代背景の検証や女性の幽霊が多い事の裏付けとして考えられる当時の女性の立場等、
総体的な問題にも取り組んでいるので、
上田秋成のみならず、
当時の文学を大きく捉える上でも大変参考になる。

近世文学に興味のある方は必読であろう。


取り分け個人的に興味深かったのは、
「廃屋」に焦点を当てた第八章である。

実は私は本書の指摘を読むまでは『雨月物語』が如何に廃墟を舞台とした物語を多く含んでいるか…という事等考えもしなかったのである。

だが、
本書で改めて廃屋の持つ意味を考えさせられ、
同時に、
その恐ろしくも哀愁に満ちた魅力を実感するに至った。


本書は学術書としての性格を帯びた著作ではあるが、
終始一貫して読み易く整理されているので、
誰もが『雨月物語』に描かれた上田秋成の世界に浸る事が出来るに違いない。
雨月物語の世界 上田秋成の怪異の正体 (角川選書)

その他の感想

j2評価~
レンズが欠けてる
キャンドル
そこそこの表現型!?
モダンなJavaの書き方を習得したい初心者から上級者までオススメできる一冊
かなり高精細
リアウィンドー補助ミラーとして
イメージを有効活用しよう!
ある意味ぶっとんだ商品でした
モダン・へヴィはここから始まった。
軽くて履きやすかったです
ばっちり★★★★★
評価・・・
アイディア次第でいろいろな使い方ができる便利アイテムです!
遮光性は高まります
溶岩とマカダミアナッツ!
参考用には十分
交換品も
コストパフォーマンスばつぐん
見かけが断然いいねー
とてもよい感じ
良い感じです✨
ラインナップを増やしてほしい
オーソドックスなヒーロー映画
『まさか』のために
このレシピはありがたい。
両サイドが・・・
流石に業務用
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