すべてが仕組まれた、神の道化たちの悲劇?
エウリピデスの遺作。
カドモスの孫ペンテウスが暗い動物的本能の神であるディオニュソスを信じなかったために破滅する物語である。
私は顛末を知っているから、
興味は専ら作劇法や台詞に向かう。
作風は「雄渾」の一言に尽きる。
訳文はよく練れた日本語。
解説も執拗なほど詳しい。


ペンテウスについて「神を蔑ろにした自業自得の暴君」あるいは「集団的狂気に破れた理性ある為政者」のいずれの解釈も一面的である、
との主旨が解説にある。
当時の常識や神学的視点から、
その指摘はもっともであろう。
しかし私は、
シェイクスピアが「トロイラスとクレシダ」に描いたサーサイティーズを思い出す。
彼はトロイ戦争の英雄達が生命を軽んじ徒に力む姿を蔑む近代的知性として描かれ、
ホメロス「イリアス」における畸形で無能な異端者としての造形と対極を成す。
ペンテウスは奇矯な外来者の急激な勢力増大に危機感を抱き熱狂的な集団ヒステリーの中でひとり理性を保つが、
そのために八つ裂きにされる。
後年のイエスの最期を思わせ、
卑近な例では「ふわっとした民意」の数による暴力に蹂躙される、
覚醒した知識人の姿にも重なる。


しかし穿った見方をするなら、
ペンテウスの理性は彼本来の性ではなく最初からそうあるべく仕組まれていたとも考えられる。
事実、
神の標的は彼一人ではなく、
最初からカドモス王家の殲滅であった。
ペンテウスを触媒としてそれは見事に完成したのである。
終幕でディオニュソスが告げる、
カドモスと妻ハルモニアとの救済は彼の赦しではない。
カドモスの姉妹エウロパはゼウスの愛人、
ハルモニアはアレスとアフロディテとの娘である。
私の乏しい知識では、
ギリシアの神々は互いの領分を決定的には侵さない。
この二人は他の神々の縁者として、
その最終的処遇が単にディオニュソスの管轄外であったに過ぎない。
憶測すれば、
それは各地の土着神の威信を損なわないための、
神話生成上の知恵であったのかもしれない。
バッカイ――バッコスに憑かれた女たち (岩波文庫)

その他の感想

導入教材として
値段に満足
背負うにはベルトが短いです。
意外と音が良くてびっくり。ボタン操作もコツを掴めば快適。
ロトシリーズ最終作の感動が小説で味わえる
Maiko’s Christmas in Paris
値段がぁ~
適度な厚みで暖かい
選曲はいいが・・・声が英語詞にあってない気がする
オーディオインターフェースからPAへ
色合いデザイン、履き心地、脱ぎ履きしやすくgood!
蓋が壊れました。
ブロックノイズがなくなり綺麗な画像を取り戻せました。
期待通りの製品で満足している。
レジス諜報活動編(ほぼ全編女装)
砂漠の国の知恵の味
ライトを直接見るな注意。なぐらい明るい。(故障無く1年経過!)
ネットの怖さ
酷評。だがお勧めできる
不安が解消できた
新鮮でみずみずしくおいしいきゅうりでした。
ヤバイ(笑)
華美過ぎず地味過ぎず、日常用に
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ファンタジーの皮をかぶった大真面目
普通のローテーブルですが、かなり小さいです
プラチナメダル
一つ残念なことが・・・
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