表紙の女性に惹かれた方は買って損無し

ウォーターハウスは以前から好きな画家だったので、
本屋で見かけた時に気になって立ち読みし
そのまま購入しました。

表紙は彼が描いた絵で（多分）一番有名な「シャロットの姫」です。


ウォーターハウスはマイナーな画家で(この辺りは本書でも取り上げられています)、
あまり“ザ・
画集”という画集は見かけた事が無いのですが、
本書は初期の作品から晩年の作品まで一作品につ
き１、
２ページほどで載っています。
B5サイズですが結構な迫力があります。

彼が描く多くの女性は神話や物語がモチーフとなっており、
そのストーリーが絵１枚を観るだけ
で伝わってくるようなドラマチックな作品が魅力の一つで、
その解説も記載されています。
　
また、
彼は近年「モダンなラファエル前派」という名で展覧会が開かれたように、
「ラファエル
前派の第三世代」とも言われているので、
ミレイの「オフィーリア」のような作品が好きな方に
も好まれる作品だと思います。

（実際本書には「オフィーリア」が小さく載ってますし、
ウォーターハウス自身も「オフィーリ
ア」を描いてます）
全ページカラーですので、
値段もお手頃だと思います。

これまで全くウォーターハウスに触れてこられなかった方も、
本書を読めば彼のドラマチックな
作品に魅了されるのではないでしょうか。


（ついでに、
今現在森アーツセンターギャラリーではまさしく「ラファエル前派展」なるものが
催されています。
ウォーターハウス作品はありませんでしたが、
生の「オフィーリア」が観れま
すのでこれは必見です。
4/6までですが…）