ぶちゃる

　黄色い849を胸ポケットに差したまま洗濯機に入れてしまいインクが軸内に溢れました。
愚かにもインクべったりの指先でペタペタと軸を触り、
一時は収拾のつかないことに。
このまま捨ててしまおうかとも思いました。
無念さ、
情けなさ、
いまいましさの思いとともに捨て去ることを我が方言では「ぶちゃる」といいます。

　意外やハンドソープで丁寧に洗いますと「言わなきゃ気付かれない」くらいにはインクを落とすことができました。
ロゴまで消えかかったのは予想外でしたが。
ノックメカニズムはMrカラー(グンゼ)のシンナーで洗浄しました。
これはインクの溶融に卓効を発揮しますが塗装も溶かしますので(ホントですよ)軸には使えません。
ノックメカだけが外れる構造、
というのは思えばまことにラッキーでありました。
一体物では洗浄もままならぬところでした。


　わけてもカランダッシュの替え芯は高価ですがamazon様では欧米他社品とほぼ同等のお値段とはまことにありがたい。
今回はは太字を選びました。
滑らかさという点ではデフォルトにわずかに及ばぬ感がありますが「粘り」がインクをガッチリと、
そして黒々と紙面に置いていくという風情がありましてこれはこれで主張ある書き味と思います。

　皆様、
洗濯物には各種点検おさおさ怠らぬこと、
心よりお勧めいたします。