アッコちゃんの時代 (新潮文庫) の感想
参照データ
タイトル | アッコちゃんの時代 (新潮文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 林 真理子 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784101191225 |
カテゴリ | 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » は行の著者 |
購入者の感想
80年代末〜90年代初のバブル期に学生時代を送った1人として、バブル長者たちとつきあい、週刊誌ネタになるなど、ある意味、バブルの寵児であった女性を主人公にしたノンフィクションに近い小説ということで興味を持ち、購入しました。読んでわかったのは、現在同様、週刊誌に書かれてることは、やはり現実とは(相当)違うんだなあということ。また、キャンティ、マハラジャ等、バブル期の有名店も頻繁に登場し、バブルの雰囲気を味わう上では面白い本です。一方、小説として見た場合、読後感というものがあまりなく、一体この作者は、結局、何をいいたかったんだろうかと。そうなると、作者の名前もわざわざ異なる名前で小説中に登場させる等のノンフィクション面でやや不満が残りました。バブルの記録として星4つ、中途半端性で星2つ、平均して星3つとさせて頂きます。
バブル期に育ち、バブルの記録を読みたい方向けの本です。
バブル期に育ち、バブルの記録を読みたい方向けの本です。
大御所の女流作家がはまるテーマのひとつに女濃度100%女の生き様というのがある。
曽野綾子だと砂糖菓子が壊れるとき,有吉佐和子だと悪女について,そして林真理子だと本書アッコちゃんの時代となるだろう。
その筆致に共通するのは,作者自身の素直な憧憬である。
「もし生まれ変わったら,こんな生き方してみたーい。」と言うがごとく,奔放だったり,無垢だったり,阿呆だったり,したたかだったり,ただし容姿は最上という共通点を持つ女を描く。その像をリアルに結実させることが快感となる。精神的なコスプレ遊びと言える。
男には出来ない生き方は楽しそうである。
でも男にしか出来ない地上げの帝王の人生も楽しそうである。
楽しそうな人たちの小説を読むのは楽しい。
曽野綾子だと砂糖菓子が壊れるとき,有吉佐和子だと悪女について,そして林真理子だと本書アッコちゃんの時代となるだろう。
その筆致に共通するのは,作者自身の素直な憧憬である。
「もし生まれ変わったら,こんな生き方してみたーい。」と言うがごとく,奔放だったり,無垢だったり,阿呆だったり,したたかだったり,ただし容姿は最上という共通点を持つ女を描く。その像をリアルに結実させることが快感となる。精神的なコスプレ遊びと言える。
男には出来ない生き方は楽しそうである。
でも男にしか出来ない地上げの帝王の人生も楽しそうである。
楽しそうな人たちの小説を読むのは楽しい。