前立腺がんで死なないために―よりよい人生に向けた選択肢 の感想

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参照データ

タイトル前立腺がんで死なないために―よりよい人生に向けた選択肢
発売日販売日未定
製作者垣添 忠生
販売元読売新聞東京本社
JANコード9784643120066
カテゴリ暮らし・健康・子育て » 家庭医学・健康 » 家庭療法・医学 » ガン

購入者の感想

本シリーズは、1998年6月の出版以来、2005年12月改訂版、2012年6月新版として刊行され、素晴らしいと思う。  私が2008年末に密封小線源療法を実施する前後に、読み漁った多くの前立腺がん解説本の中で、印象に残った書であった(当時は改訂版)。 但し当時は2003年7月にやっとI-125のブラキセラピーが日本で正式認可され、まだブラキセラピーが一般的でなかったこと、 総長垣添先生の国立がんセンターが開放手術中心だったことから、私は藤野邦夫氏の放射線療法関係の解説書をよく読んだのを覚えている。  今回図書館で本書新版(2012年)を見かけたので、以前の改訂版(2005年)と並べて確認してみた。

ページ数は、前回が324ページに対し、今回は382ページと、確かに58頁増えた。  そして「今般、全面的に改訂し・・」と巻頭に書かれている。 果たして読み比べてみると、次のようだ。  (1)それぞれの記述の文頭、文中に言葉を加えるだけ、 (2)巻末第10章の「ことばの解説」を各章の部分に分けて掲載した、 (3)図解の絵がより詳しく精緻に描かれた、 (4)恥骨後式前立腺全除術、腹腔鏡手術、ロボット外科「ダヴィンチ」、 放射線治療の項ではIMRT、小線源療法、陽子線治療、重粒子線治療と、少し充実させた、 (5)化学療法の新規抗がん剤を入れた、というイメージだ。  失礼ながら全体的に殆どのベースになる記述は全く同じだ。

IMRT(強度変調放射線療法)の記述を、3D照射の項から独立させ(p.220、2頁のみ)2010年4月から保険適応となった旨付け加えた。
粒子線治療(陽子線、重粒子線)の個所に、垣添先生が施設に対する意見を付け加えた(p.228)。
小線源療法(ブラキセラピー)が一般的になり、記述量を増やし、写真や図が入った(p.230)。 改訂版の3頁+3行を、新版は8頁+5行にした程度だが。
化学療法では、新規抗がん剤について2011年時点での最新データとして、「カルバジタキセル」、「アビラテロン」を2頁付け加えた(p.261)。
待機療法として5頁ほど付け加えた(p.267)。
ということは、残念ながら「全面的に改訂した」とする前書きには、頗る違和感を覚える。

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