ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書) の感想
参照データ
タイトル | ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 本川 達雄 |
販売元 | 中央公論社 |
JANコード | 9784121010872 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 生物・バイオテクノロジー » 動物学 |
購入者の感想
サイズによる動物学の解説です.例えば,ほ乳類のいろいろな時間(息をする時間間隔や心臓の打つ時間,寿命など)はおおよそ体重の1/4乗に比例するそうです.
本書では,ほ乳類の時間に限らず,種々の生き物のいろいろなこと(標準代謝量,移動速度など)をサイズとの関係で論じています.そして,これらを体重との関係で対数グラフを書くとほぼ一直線のグラフに乗るという驚くべき結論が得られています.すなわち,大きかろうが,小さかろうが,体重で規格化すると同じであるということです.生命の神秘というものを改めて感じてしまいます.
また,人間は移動のために車輪やスクリューを発明しましたが,なぜ動物はこれらの機構を持たないのかという考察は非常に興味深いものでした.車輪やスクリューといった道具は真に効率の良いものではないのかもしれません.
「すばらしい」のひと言です.是非読んで下さい.
本書では,ほ乳類の時間に限らず,種々の生き物のいろいろなこと(標準代謝量,移動速度など)をサイズとの関係で論じています.そして,これらを体重との関係で対数グラフを書くとほぼ一直線のグラフに乗るという驚くべき結論が得られています.すなわち,大きかろうが,小さかろうが,体重で規格化すると同じであるということです.生命の神秘というものを改めて感じてしまいます.
また,人間は移動のために車輪やスクリューを発明しましたが,なぜ動物はこれらの機構を持たないのかという考察は非常に興味深いものでした.車輪やスクリューといった道具は真に効率の良いものではないのかもしれません.
「すばらしい」のひと言です.是非読んで下さい.