日本近代史 (ちくま新書) の感想
参照データ
タイトル | 日本近代史 (ちくま新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 坂野 潤治 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480066428 |
カテゴリ | 歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般 |
購入者の感想
新書版ながら450ページ余の大著。
幕末から昭和12年までの近代史が著者1人の観点から
論理的に叙述される。
国内の要因と国際要因の与件のもとで、国内政治、経済
思想の基盤の上で、政治勢力の絡み合いが考察され、その
力の合成として、歴史の動きが説明される。
簡潔明快な記述である。
日本の方向を決めるものとして、日清戦争と日中戦争に
注目して読んでみた。
果たして、日清戦争終了時に、与党と官僚の結びつきが
始まったという記述があった。排外主義もこの時期の
所産という。
また昭和12年ごろ、日中戦争が拡大され、ここから
対米戦争と長かった旧システムの崩壊への道が定められた、
という叙述が見られた。
新しい知識が得られる楽しみのほか、知らなかった書物と
人物を知ることができる楽しみに満ちた本である。
武藤貞一の評論活動がその例。
、
幕末から昭和12年までの近代史が著者1人の観点から
論理的に叙述される。
国内の要因と国際要因の与件のもとで、国内政治、経済
思想の基盤の上で、政治勢力の絡み合いが考察され、その
力の合成として、歴史の動きが説明される。
簡潔明快な記述である。
日本の方向を決めるものとして、日清戦争と日中戦争に
注目して読んでみた。
果たして、日清戦争終了時に、与党と官僚の結びつきが
始まったという記述があった。排外主義もこの時期の
所産という。
また昭和12年ごろ、日中戦争が拡大され、ここから
対米戦争と長かった旧システムの崩壊への道が定められた、
という叙述が見られた。
新しい知識が得られる楽しみのほか、知らなかった書物と
人物を知ることができる楽しみに満ちた本である。
武藤貞一の評論活動がその例。
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