「こころ」の本質とは何か (ちくま新書) の感想
参照データ
タイトル | 「こころ」の本質とは何か (ちくま新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 滝川一廣 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480059956 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 人文・思想 |
購入者の感想
障害のある子どもを持つ親は自分の子どもの障害はよく
知っているが、他の障害についてはなかなか理解ができていない。
(っていうかそこまでゆとりがない)
同じように不登校のお子さんを持つ方もきっと自閉症のことも
また別のことだと思っているだろう。総合失調症もそうだ。
自分や家族に症状がなければ、詳しく知ることもなかった。
一見関連性のないこの3つの病理に焦点をあて、詳しく分析されて、
わかりやすく説明されている。
私にとっては優しい精神医学の入門編的な本でした。
改めて自閉症の我が子を見て、この子の「こころ」にどうやって
アプローチするか、そして共同性に向うようアシストできるか、
親として考えさせられました。
知っているが、他の障害についてはなかなか理解ができていない。
(っていうかそこまでゆとりがない)
同じように不登校のお子さんを持つ方もきっと自閉症のことも
また別のことだと思っているだろう。総合失調症もそうだ。
自分や家族に症状がなければ、詳しく知ることもなかった。
一見関連性のないこの3つの病理に焦点をあて、詳しく分析されて、
わかりやすく説明されている。
私にとっては優しい精神医学の入門編的な本でした。
改めて自閉症の我が子を見て、この子の「こころ」にどうやって
アプローチするか、そして共同性に向うようアシストできるか、
親として考えさせられました。
シリーズ人間学として刊行された五作品のうちの一冊。精神科医である著者が、時には研究者として、また、時には臨床医として接してきた人の心のメカニズムを解りやすい言葉で考察した良書である。精神医学の潮流を歴史的に振り返りながら、その時々に著者が感じた思いや、当事者として接したときのスタンスを控えめに紹介しながら、人の心の奥深い働きを解説していく構成である。取り上げるサンプルは統合失調症、精神遅滞、自閉症、不登校という4つの症状であり、社会問題との関連も十分に考えられた内容である。精神異常者と健常者という明確な境界線を引くことの危険性を意識しながら、抑制の効いた口語体の文章で表現された本書は、専門的なテーマを身近な問題として議論させる優れた出来栄えである。人間学を考察する試みとしての刊行テーマにも十分に応えている。