司法権力の内幕 (ちくま新書) の感想

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参照データ

タイトル司法権力の内幕 (ちくま新書)
発売日販売日未定
製作者森 炎
販売元筑摩書房
JANコード9784480067500
カテゴリ社会・政治 » 法律 » 司法・裁判 » 一般

購入者の感想

いきなり20世紀初頭のカフカの「審判」が引用されていて驚くが、本全体に亘ってベンサムやフーコーの思想(パノプティコン)から裁判所の実態を説明している。

そこでは、裁判官達は相互監視の中に置かれ、膨大な仕事をこなし、自分の判断(邪推?)はいつも正しいという信念で仕事をしていくうちに、いつしか自らの良心を閉ざし、単なる事務処理の如く訴訟(死刑判決も!)を処理し、一般人の常識とはかけ離れた判決を下すようになる。弱者を守る意識は希薄となり、国家などの時の権力には従順である実例が書き連ねられている。
(面白い?のは、そこには諸悪の根源の絶対的な黒幕がいるのではなく、自動的にそのようになる構造になっていること!)

第7章に僅かに良心を残した裁判官の姿が描かれるが、そういったケースは稀であり、またそうした良心を残した裁判官は不遇を託つことになると筆者は言う。

とにかく異様である。0

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