愛という名の支配 (新潮文庫) の感想
参照データ
タイトル | 愛という名の支配 (新潮文庫) |
発売日 | 2019-10-27 |
製作者 | 田嶋 陽子 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784101016511 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 倫理学入門 |
購入者の感想
「HONZ」のレビューを読んで復刊を知り、手に取りました。
多くの人と同様、私の記憶の田嶋陽子先生は「TVタックル」でおっさんたちと喧嘩する大学教授でした。当時は彼女が何を言ってるのかさっぱりわからなかったし、ぎゃーぎゃー騒ぐだけでフェミニズムってなんかかっこ悪いし自然体じゃないよね、もっとうまく受け流せばいいのに、と考えていた。
が、まさに、この考え方こそ!奴隷船の底に追いやられた女性が洗脳された思考回路だということがこの本を読んでわかりました。
若干論理が飛躍していて「お、おう」となるところはあるけど、今の男女間の「ごく当たり前にそこにある差別(当たり前過ぎて差別だと認識できていない)」を説明するのにこんなに素晴らしい本はないと思います。
男女間の差別についての議論が噛み合わないことが多いのは、ほとんどの人にこの「構造としての差別」についての認識がなく、「認識がないことにも気づいてない」ことが原因だと思われます。
みんな男女間のなにかに言及する前にこの本を読もう。賛成してもしなくてもいいです。ただ、認識として知っておいてほしい。
めちゃめちゃわかりやすくてすごい本です。
20代で、いや10代で読みたかったな…
女性はもちろん、男性も読んで「男らしさ」という差別から自由になりましょう。
多くの人と同様、私の記憶の田嶋陽子先生は「TVタックル」でおっさんたちと喧嘩する大学教授でした。当時は彼女が何を言ってるのかさっぱりわからなかったし、ぎゃーぎゃー騒ぐだけでフェミニズムってなんかかっこ悪いし自然体じゃないよね、もっとうまく受け流せばいいのに、と考えていた。
が、まさに、この考え方こそ!奴隷船の底に追いやられた女性が洗脳された思考回路だということがこの本を読んでわかりました。
若干論理が飛躍していて「お、おう」となるところはあるけど、今の男女間の「ごく当たり前にそこにある差別(当たり前過ぎて差別だと認識できていない)」を説明するのにこんなに素晴らしい本はないと思います。
男女間の差別についての議論が噛み合わないことが多いのは、ほとんどの人にこの「構造としての差別」についての認識がなく、「認識がないことにも気づいてない」ことが原因だと思われます。
みんな男女間のなにかに言及する前にこの本を読もう。賛成してもしなくてもいいです。ただ、認識として知っておいてほしい。
めちゃめちゃわかりやすくてすごい本です。
20代で、いや10代で読みたかったな…
女性はもちろん、男性も読んで「男らしさ」という差別から自由になりましょう。