鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。 の感想
参照データ
タイトル | 鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 川上 和人 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784103509110 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 科学読み物 |
購入者の感想
鳥にはまったく興味も知識もないのですが、書評や他のレビュアーさんの評価が高いので、読んでみました。
まず冒頭1ページ目に、「日本鳥学会の会員数は約1200人」と書いてあって驚きました。少なすぎる!
身内や知人に研究者が多いので、早速手近の身内その1に尋ねると「うちは3万人」、身内その2のところは、大きな括りで11万人、細分化されたものでも8千人だそうです。どちらも理系で、我々の生活に直結している分野だからでしょうか。そう考えると、「鳥学会」というのは本当に鳥そのもののためだけの研究分野なのですね。(鳥インフルエンザとかが関わってくると、別の研究分野でしょうし)
タイトルはおそらく単なる照れ隠しなのでしょう。好きじゃなきゃ、危険で過酷な研究なんてできませんよね。
コミカルな文章で綴られていて、堅苦しい研究だけの話ではありません。難しい専門用語は出てきませんし。むしろ、平均して1ページに1回くらいの割合で何の注釈もなく登場するマンガ、アニメ、映画の登場人物名やタイトルに、戸惑う方もいるかもしれません。文章中に当たり前のように「波平」「ラオウ」「シータ」などと出てくるのですから。(鳥よりもサブカル系の知識の方が必要かも)
それでも、そんな文章に紛らわせながらも、色々な鳥や鳥類の体のしくみが紹介され、研究者の生態(?)も記されていて、鳥類学者として地球の生態系を守り、真摯に研究しておられる様子が窺えます。
著者の川上先生は大学時代、恩師に勧められ、小笠原諸島での研究を始めて20年になられるのだそうです。噴火のため形状の変わった西之島に、2016年8月、上陸調査隊に生物調査担当として参加されたとか。本書を読んでいる途中で(2017年5月)、また西之島で噴火があり島が大きくなった、とニュースが流れました。先生、出番ですね。
まず冒頭1ページ目に、「日本鳥学会の会員数は約1200人」と書いてあって驚きました。少なすぎる!
身内や知人に研究者が多いので、早速手近の身内その1に尋ねると「うちは3万人」、身内その2のところは、大きな括りで11万人、細分化されたものでも8千人だそうです。どちらも理系で、我々の生活に直結している分野だからでしょうか。そう考えると、「鳥学会」というのは本当に鳥そのもののためだけの研究分野なのですね。(鳥インフルエンザとかが関わってくると、別の研究分野でしょうし)
タイトルはおそらく単なる照れ隠しなのでしょう。好きじゃなきゃ、危険で過酷な研究なんてできませんよね。
コミカルな文章で綴られていて、堅苦しい研究だけの話ではありません。難しい専門用語は出てきませんし。むしろ、平均して1ページに1回くらいの割合で何の注釈もなく登場するマンガ、アニメ、映画の登場人物名やタイトルに、戸惑う方もいるかもしれません。文章中に当たり前のように「波平」「ラオウ」「シータ」などと出てくるのですから。(鳥よりもサブカル系の知識の方が必要かも)
それでも、そんな文章に紛らわせながらも、色々な鳥や鳥類の体のしくみが紹介され、研究者の生態(?)も記されていて、鳥類学者として地球の生態系を守り、真摯に研究しておられる様子が窺えます。
著者の川上先生は大学時代、恩師に勧められ、小笠原諸島での研究を始めて20年になられるのだそうです。噴火のため形状の変わった西之島に、2016年8月、上陸調査隊に生物調査担当として参加されたとか。本書を読んでいる途中で(2017年5月)、また西之島で噴火があり島が大きくなった、とニュースが流れました。先生、出番ですね。