LIVE+ の感想

　2015年、Jeff BeckのLive盤です。
　正確に言えば、Liveプラス新曲2曲という、ちょっと変則的なLive盤です。

　Live音源は、2014年8/7～31の米国ツアーからで、1本のLiveのようにしてあります。
　メンバーは、Jeff Beck (G), Jimmy Hall (Vo),
Rhonda Smith (B), Jonathan Joseph (Dr), Nicolas Meier (G)の5人。

　Live音源は、現在進行形のJeffを伝えるといった趣で、
“Cause We’ve Ended ～”, “Led Boots”, “Blue Wind”等のおなじみの楽曲は収録されていません。
　オープニング (1) ”Loaded”は「Yosogai」収録のヘヴィなナンバー。
　続く日本盤ボーナストラック (2)”Plan 9”は、
硬質な雰囲気から、Fusionチックなメロディへと展開する好ナンバー。
　(4) “You Know You Know”は、MAHAVISHNU ORCHESTRAのカバーで、
途中に、RhondaのBソロ、JonathanのDrソロが入っています。
　近年のLiveへ行った人にとっては、かなりLiveの空気を思い出させてくれる1曲です。

　Sam Cooke, THE BEATLES, Stevie Wonder（BBA）と名曲カバーが続き、
”Hammerhead”でジミヘン漂わせ、Jimiの”Little Wing”という流れは、本作のピークでしょう。
　特に、”Little Wing”でのJeffのソロには、とことん聴き惚れてしまいます。
　Nicolasのアコギも美しく幻想的。素晴らしいサポートです。
　インスト(11)~(13)でギターをとことん堪能し、(14)(15)で盛り上がってフィナーレという流れ。
　LiveでのVo入りは(3)(5)(6)(8)(10)(14)(15)の7曲、新曲2曲は、スタジオ録音・テクノ路線です。