言志四録(1) 言志録 (講談社学術文庫) の感想

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タイトル言志四録(1) 言志録 (講談社学術文庫)
発売日販売日未定
製作者佐藤 一斎
販売元講談社
JANコード9784061582743
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購入者の感想

日本人の先祖が書いた修養本を読むべく、多くの人が賞賛する言志四録を購入、著者の年齢に応じて4冊あり、その時期は解説によると、
1)42歳~=言志録
2)57歳~約10年間=言志後録
3)67歳~78歳=言志晩録
4)80歳時起稿=言志耋録(てつろく)
とある。全編にわたり、それぞれの年齢に応じた内容で、やっぱり40代の本書は80代とは異なって、修養に対する勢いを感じる。
まず、本書たる1)で学べることを抽出すると、
○過去の自分が現在の自分を作り、現在の自分が将来の自分を作る。
○屈辱を受けて発憤したことで後世に名を残す人になった例あり。
○忙しいという人も実際に必要なことは1~2/10
○心は顔色と言葉にあらわれる。
○一芸は万芸に通ず。
○人には、その人の長所を話してもらうと自分にもためになる。
○賢者は死を当然来るものととらえているから恐れない。
○平生の言動こそ遺訓
○良き子供を育てるのは、私事ととらえず公事ととらえるべし
などなど。
全編に共通することとであるが、書き下し文、漢文、訳に加え、ところどころ訳文を書いた川上氏の簡単な解説が施されている。これが良いスパイスで読んでて面白い。「江戸時代の漢学者の中で一番文章がうまいと言われた」とあるが、どうせ漢文を勉強するなら、日本人の書いた本書も使えば、内容とともに勉強になると思う。

 なんといっても文庫である。しかも、読み下し、漢文、訳、そして注もついているのだ。冒頭には本書の成立経緯や西郷隆盛への影響などについても平易な解説がついている。確かに、訳の傾向や解釈などに著者独特の視点が強く現れている点は気になるが、それも一つの見識として、自分なりに考える上で役立てることができると思う。まずは手にとって、パラパラと見てほしい。最初から順番に読む必要はない。そして気に入った語句があれば、自分なりに抜き出してメモしていくのがいいのではないか。

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