ゴブリンスレイヤー6 (GA文庫) の感想

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参照データ

タイトルゴブリンスレイヤー6 (GA文庫)
発売日2017-09-15
製作者蝸牛 くも
販売元SBクリエイティブ
JANコード登録されていません
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

あとは第一巻でゴブリンに刺されゴブスレにとどめを刺された少女の魔術師の弟の話ですね。いきなりネタばれですが。
「メモ は取るな、ゴブリン退治の秘訣は教えない、鼠でも殺してろ? ふざけんな!」
体力勝負で生き残る能力も無く、魔術を無尽蔵に使えるわけでもないのにこの言い草。学生にしては学ぶ態度が出来てない、あの小僧は。
事実を消すことは出来ないので、まあ少年の大成を祈りましょう。

物語としてのスポットが変わってきたので最近は初期のころのゴブリン退治をひとつひとつじっくり書いていくという感じでもないですが、今回はその極みって感じです。一気に十ヶ所廻ってますからね。全体が薄味になっている印象は否めません。
その一方で、別のパーティの全滅の過程を丁寧に描くスタイルは変わってません。
あと、今回は女神官がパーティの指揮をとるという内容になってます。

https://www.icecream.or.jp/ice/history/world02.html
あと、今巻で「あいすくりん」の細かい事情が判明しました。
「火の秘薬」というのは硝石のことだったみたいですが、だとすると贅沢な食べ物ですね、あいすくりん。
ほかには燻製の塩漬作業中に肉にすり込んでボツリヌス菌の繁殖を抑える一種の防腐剤でもあるのですが(ドイツではソーセージに硝酸化合物を加えることが義務付けられています)。発ガン物質を生成するために有害であるという説もありますが、硝酸が糞尿から生成される様に肥料にも大量に含まれており、ベーコンやウィンナーから体内に入る硝酸化合物より肥料由来で野菜から口に入る硝酸のほうがよほど多いので、あまり関係なさそうです。
話がそれましたが、硝酸化合物は肥料や食品加工用のほか木炭と硫黄と組み合わせて黒色火薬の原料になるため、通常であればこれくらいの時代背景だと重要な戦略物資のはずなのですが、銃や大砲、そもそも黒色火薬が存在しているという情報がいまだ提示されていない現状では戦略物資としての扱いはされていないのかもしれません。

最近の作品で硝石が出てきたと言ったらドリフターズですが、彼らがやっているのは古土法といわれるものです。

読後、漫画版の1巻を読み返しました。
改めて世の無常というか、残酷さを感じます。
物語を始めることができなかった彼女ですが、いつかきっと彼が名誉を回復してくれることでしょう。

今回は苦闘する後進達が中心なので全体的に暗めですが
巻を重ねるごとに文字通り次元が違う活躍をしてる勇者とか
巻を重ねるごとにポンコツになっていく剣の乙女とかで
バランスは取れていた、かも?

ファンタジーだし、相手はゴブリンだし、仲間もいるけれど、
ハードボイルドな作品ですよね。
世界を救う話しに行きがち(英雄には、あこがれるようねぇ。四方世界もこの世も)ななか、世界を救わず日々、やるべき事を行う。
自分には、フィリップ・マーロウに匹敵する主人公です。
自分の信念を曲げず、困難に立ち向かい、そして、不器用な優しさ。
日本で此処までのハードボイルドが楽しめるのは、幸いです。

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