外国語をはじめる前に (ちくまプリマー新書) の感想
参照データ
タイトル | 外国語をはじめる前に (ちくまプリマー新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 黒田 龍之助 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480688835 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 語学・辞事典・年鑑 » 外国語学習法・旅行会話集 |
購入者の感想
レビューや、宣伝から「言語学習を始める前の心構えを説く入門書」という認識で読みましたが、当てが外れました。実用的というか、万人に当てはまる問いかけ、というのは、冒頭の「時間かお金か」というところのみで、後は個々の例の羅列といった印象を持ちました。実際にいろいろな言語を学習している学生の肉声が聞ける、という点はいいのですが、それから見えて来る教えは「十人十色でいいんだ」という事以外には無かったような気がしました。学生のエッセーの後で、黒田氏が「これはいい」とか、批評のようなことをする上で、その学生がリポートしている言語学習の実態、盲点、有意義な発送転換のようなものに踏み込んでほしかったです。それなら本当の意味の「入門書」になったのではないでしょうか。また、タイトルの他に副題として「外国語学習と言語学」とか、「他の人の言葉を学ぶ時」とか付いていればもっと内容との齟齬を避けられたと思います。
ただ、こういう「あえてマイナーな言語学習に取り組んでいる」という人々の声に耳を傾けるということは、なんでもかんでも「英語!英語!」という風潮の現在の日本社会ではとても意味があることだと思います。そう意味では、「TOEICだけが言語学習じゃない」「英語だけが外国語じゃない」紹介・主張している書として意義があると思いました。
ただ、こういう「あえてマイナーな言語学習に取り組んでいる」という人々の声に耳を傾けるということは、なんでもかんでも「英語!英語!」という風潮の現在の日本社会ではとても意味があることだと思います。そう意味では、「TOEICだけが言語学習じゃない」「英語だけが外国語じゃない」紹介・主張している書として意義があると思いました。