戦闘美少女の精神分析 (ちくま文庫) の感想
参照データ
タイトル | 戦闘美少女の精神分析 (ちくま文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 斎藤 環 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480422163 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会一般 |
購入者の感想
数ある『おたく評論』の一つとして読むのにはいい。
中でも、第四章の『ヘンリー・ダーガーの奇妙な王国』は必読個所。
おたくの起源がこんな所にもあることを知ることが出来る。
読んでいてかなり憂鬱な気分になったけれど…。
普段の生活でおたくと縁のない人間にとっては、第二章の『「おたく」からの手紙』もなかなか興味深い内容。
賛同できるかどうかは別として、おたくの考え方やものの見方を垣間見ることができる。
また海外のアニメファンのスタンスを紹介している第三章『海外戦闘美少女事情』も、日本と海外のおたくの違いが明確に書かれていて一読の価値あり。
第五章の『戦闘美少女の系譜』は日本のアニメ史の流れを大まかにつかむには最適。でも資料として数は多いが内容的には随分大雑把。
著者の好みで書かれていたり、内容紹介に疑問が残ったりする部分がなきにしもあらず。
精神分析に関する専門用語が多く出てくるので、慣れるまで結構大変。
最終章で著者は「おたく擁護」の立場に立っているけれど、読者に「おたく擁護」を強要しない節度は素晴らしい。
個人的には読み終えた後、なるほど、そういう見方もあるのか…
と思ったが、そこどまり。
なかなか興味深く読める一冊でした。
中でも、第四章の『ヘンリー・ダーガーの奇妙な王国』は必読個所。
おたくの起源がこんな所にもあることを知ることが出来る。
読んでいてかなり憂鬱な気分になったけれど…。
普段の生活でおたくと縁のない人間にとっては、第二章の『「おたく」からの手紙』もなかなか興味深い内容。
賛同できるかどうかは別として、おたくの考え方やものの見方を垣間見ることができる。
また海外のアニメファンのスタンスを紹介している第三章『海外戦闘美少女事情』も、日本と海外のおたくの違いが明確に書かれていて一読の価値あり。
第五章の『戦闘美少女の系譜』は日本のアニメ史の流れを大まかにつかむには最適。でも資料として数は多いが内容的には随分大雑把。
著者の好みで書かれていたり、内容紹介に疑問が残ったりする部分がなきにしもあらず。
精神分析に関する専門用語が多く出てくるので、慣れるまで結構大変。
最終章で著者は「おたく擁護」の立場に立っているけれど、読者に「おたく擁護」を強要しない節度は素晴らしい。
個人的には読み終えた後、なるほど、そういう見方もあるのか…
と思ったが、そこどまり。
なかなか興味深く読める一冊でした。