経済学の歴史 (講談社学術文庫) の感想
参照データ
タイトル | 経済学の歴史 (講談社学術文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 根井 雅弘 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784061597006 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 経済学 |
購入者の感想
「経済学の歴史を学ぶ理由の一つは」と、根井氏は語る。
「現代経済学の背後に隠されている古の哲学や思想の痕跡を再発見し、現代理論を盲信する
危険を防ぐことにある」と。
本書ではフランソワ・ケネーにはじまり、スミス、マルクス、ケインズ等を経由し、
ジョン・ガルブレイスに至るまで、延べ12人の重要人物を取り上げる。全編で400ページ弱、
つまり一人あたりに割り当てられるのは30ページ程度。しかし、一介の概説書とは完全に
一線を画した密度を有しているのがこの一冊。
彼らが生きた時代を把握させるための小伝にはじまり、彼ら自身のことばを引用しつつ、
各々の思想の核となる部分を的確に披露してみせている。これはひとえに筆者の群を抜いた
能力ゆえになしうる仕事。ただの解説に留まらず、端々に力強いメッセージも覗かせる。
一読を薦める。氏の言葉の通り、経済学の歴史はまさしく「宝の山のようなもの」。
「宝の山」の「宝の山」たる所以、その底力を思い知らされる一冊。
「現代経済学の背後に隠されている古の哲学や思想の痕跡を再発見し、現代理論を盲信する
危険を防ぐことにある」と。
本書ではフランソワ・ケネーにはじまり、スミス、マルクス、ケインズ等を経由し、
ジョン・ガルブレイスに至るまで、延べ12人の重要人物を取り上げる。全編で400ページ弱、
つまり一人あたりに割り当てられるのは30ページ程度。しかし、一介の概説書とは完全に
一線を画した密度を有しているのがこの一冊。
彼らが生きた時代を把握させるための小伝にはじまり、彼ら自身のことばを引用しつつ、
各々の思想の核となる部分を的確に披露してみせている。これはひとえに筆者の群を抜いた
能力ゆえになしうる仕事。ただの解説に留まらず、端々に力強いメッセージも覗かせる。
一読を薦める。氏の言葉の通り、経済学の歴史はまさしく「宝の山のようなもの」。
「宝の山」の「宝の山」たる所以、その底力を思い知らされる一冊。