星の王子さま (新潮文庫) の感想

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参照データ

タイトル星の王子さま (新潮文庫)
発売日販売日未定
製作者サン=テグジュペリ
販売元新潮社
JANコード9784102122044
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » フランス文学

購入者の感想

聖書の次に多くの人に読まれている、子供から大人までを魅了している作品です。
小さい頃に読んだという人も多いと思いますが、
ボクは幼少時からひねくれていたので、
「所詮『童話』だろ?そんなの女子供の読むものだ」
と見向きもしなかったのですが、
同僚に、
「大人こそ読むべき本ですよ」
と強く推され、齢35にして、初めて読むことにしました。
以前から、受験などの一般教養として、
『アフリカの砂漠に不時着したパイロットが、星から来たと言う『王子さま』と出逢い、
 悲しい別れをする』
という概要は知っていたのですが、実際読んでみると、驚くほど美しい内容でした。

大人の世界につまらなさを感じていながらも、その世界で生きているパイロットが、
純粋な目で、大人の世界の奇妙さに疑問をぶつける『王子さま』の心に、
少しずつ共感していく姿は、また同時に読んでいる自分自身の姿でもありました。
作品の根幹にあるのは、
『l’essentiel est invisible pour les yeux』=「大切なものは、目に見えない」
という言葉で、
せわしない社会での生活を送っているうちに、本当に『大切なもの』を見失っていないだろうか
というメッセージが、静かではありますが、強く心に浸透してきます。

自分自身がパイロットであった作者、サン=テグジュペリは1935年にリビア砂漠で
飛行機墜落事故を体験していて、このパイロットが彼自身の分身。
そして『王子さま』は『大切なもの』をちゃんと見ていた幼少の頃の彼という考え方が、
主流だそうですが、この意見には大きく頷けるとともに、
自分の『王子さま』と出逢いたくなります。
この本を薦めてくれた同僚の言うとおり、
『大人こそ読むべき本』でした。

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