成功は一日で捨て去れ (新潮文庫) の感想

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参照データ

タイトル成功は一日で捨て去れ (新潮文庫)
発売日2012-03-28
製作者柳井 正
販売元新潮社
JANコード9784101284521
カテゴリ » ジャンル別 » ビジネス・経済 » 経営学・キャリア・MBA

購入者の感想

ユニクロ、柳井氏が語った、「一勝九敗」に続く、商売哲学の第二弾です。
本書は、最近のビジネス本の中でも、深い考えと、独創的な見解を学ぶ
ことができる名著といえます。

本書で注目すべきは、前著では、その内容の行間から、
町の洋品店を、いかにして成功路線に導いたのか、ユニクロブランド
の確立までの道程を、試行錯誤、がむしゃらな感覚で挑戦してきた様子
がよくわかり、ビジネスを立ち上げる際の勉強になりました。

続編にもなる本書では、ユニクロのその後に焦点をあてて、事業や
店舗展開、多角化路線の参入と失敗、他者買収、提携、海外展開
など、経営陣の人となりも含めて、経営者自らが克明に描いています。
しかし、本書の読みどころはそこだけではない。

柳井氏という、時代の寵児たる名経営者が、語る、経営哲学、事業戦略、
マネジメント論、日本の社会のビジョン、いわゆるファストファッションの
外資の上陸攻勢や、海外も含む世界レベルの競争戦略などを、あますことなく
語った、珍しい経営哲学の書になっています。

前著と比較して本書の大きな違いは、柳井氏という人が、時代や世間や
経営手法の常識に惑わされることなく、深い思索と、物事を冷静に観察し、
一時の成功や隆盛を、逆に危機的状況ととらえ、常に、将来を見据えて
リスクテイクし、あるときは積極的な攻勢に出る、という、行動の人というよりは、
思索の末の決断と大胆な試行錯誤の「胆力のある」人なのではないか、という
感覚をもったことです。

最後に、氏は尊敬する人物を二人あげ、松下幸之助、ドラッカーをあげています。
そこから本書の語りを咀嚼すると、やはり、柳井氏は、物事を合理的に、かつ
直観的にも見通すことができる、希有な経営者なのかもしれない、と思えます。

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