四季の名言 (平凡社新書) の感想

古今東西の小説、歌や俳句などの名作112のユニークな名言と、
それにまつわる、ウンチク、ちょっと面白い話を四季別にまとめた本。

「日本人にとっての未来は子供であった」（宮本常一）

「空っぽの袋は真っ直ぐに立ちにくい」（ベンジャミン・フランクリン）

「蛇　長すぎる」（ジュール・ルナール）

これらが１１２。俳人・ネンテン先生の軽妙かつユーモア溢れて、
詩的な文章で一気読みである。
ネンテン先生の面目躍如といった快著である。

坪内稔典氏は、俳句結社「船団」を率いる。
独特のユーモアと俳諧味溢れる俳句は、一度はまるとクセになる。
その俳句の世界がそのまま移行してきたかのような本である。