春画　ＥＲＯＴＩＣ　ＡＲＴ　ＩＮ　ＪＡＰＡＮ - 大英博物館所蔵 の感想

目白の永青文庫で春画展が開かれたことが契機となって春画本が沢山出版されていますが、国内に秘蔵されている肉筆春画の中に本当に優れたものが沢山あることが分かります。とかく大英博物館の春画というと何となく凄い画が揃っていると思われていますが、本書を見るとさほどでないことが分かります。やはり本当に良い春画は海外にはあまり流出してはおらず、国内の名家や篤志家の処にあるようです。
本書は他では見ることが出来ない「外国人好み」の春画が集められていることに価値があると思います。ですから日本人があまり評価しないような春画が多いことも面白い点です。

とにかく印刷がきれいです。まあ、あたりまえなんですが・・・。内容的には、いままでのボストン本と大差はありません。見ていて楽しいです。