写真で綴る北朝鮮帰国事業の記録 帰国者九万三千余名 最後の別れ の感想

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タイトル写真で綴る北朝鮮帰国事業の記録 帰国者九万三千余名 最後の別れ
発売日販売日未定
製作者小島晴則
販売元高木書房
JANコード9784884714499
カテゴリ » ジャンル別 » 社会・政治 » 外交・国際関係

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本書は、1959年12月14日の北朝鮮帰国事業の始まりから、新潟で帰国協力会の一員としてこの事業に協力していた小島晴則氏が、新潟で写した数百枚の写真をもとに編集されたものです。写真には、船に乗り込む人々、見送る人々の姿が歴史の証言として残されています。この時、希望に満ちた表情で船に乗り込んでいった人たちは、北朝鮮の闇の中に消えていき、その後の運命は多くの場合苦難に満ちたものでした。彼らが日本に残した最後の姿を、ぜひ皆様にも見ていただきたいと思います。

写真には、当時著名な歌手だった永田弦次郎氏、またマンホール画家といわれた 曹良奎氏(彼は1945年の敗戦の年を韓国で迎え、その後は左翼思想の影響を受け、48年、済州島事件の年に日本に密航、いくつかのすぐれた作品を発表したのち、北朝鮮に「帰国」、そのまま行方知れずになってしまいました) そして帰国船を見送る作家金達寿氏など、多彩な人々の姿が映し出されています。また、帰国したのちも、長期間にわたって小島氏と手紙のやり取りをした人たちの証言も収められています。

帰国事業当時、多くの帰国者たちは、一部の例外を除いて、感動と希望に溢れているようにみえます。北朝鮮の闇に消えていった人たちの、これが日本に残した最後の笑顔だったのでした。 帰国事業はどれだけの悲劇をもたらしたのかは、いまさら言う必要もないでしょう。ただ、このように自由民主主義の国から共産主義体制の国に、9万人を超える人々が渡っていったという事実は、人類史上、私はこれが最初で最後だろうと思います。この写真集は、帰国者たちの姿を、現代史の貴重な記録としてとどめています。当時の様々な報道や、政治家、運動家の生の声もここに収録されていますので、朝鮮問題に関心のある人はぜひ手元に於いていただきたい一冊です。

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高木書房から発売された小島晴則の写真で綴る北朝鮮帰国事業の記録 帰国者九万三千余名 最後の別れ(JAN:9784884714499)の感想と評価
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