日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか の感想

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参照データ

タイトル日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか
発売日販売日未定
製作者矢部 宏治
販売元集英社インターナショナル
JANコード9784797673289
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 軍事 » 軍事情勢

購入者の感想

教科書で教える内容は時の勢力が操作するのが歴史の真実だが
法治国家と言えないこの現実を多くの国民が直視しないといけない

教科書では絶対出てこない戦後の重要な出来事の経緯、様相がわかる。密約+安保条約等のことや未だに実質的にアメリカの属国であり、決して独立国とは呼べない現状であることを認識させられる。憲法の成り立ちや天皇問題、朝鮮戦争や自衛隊の発足のあらましなど目からうろこの部分が多く、とても面白く読めました。ぜひなるべく多くの方々に読んで頂きたい。

本書は、アメリカで公開された公文書に基づいて、日本とアメリカの間で結ばれた安保条約と日米地位協定と日米合同委員会で取り交わされる密約によって、米軍は、日本を基地として自由に使う権利を有するだけではなく、米軍は、自衛隊を指揮する権利を有していることを明らかにしている。
戦後の日本は、これらの法的根拠によって、米軍の属国として、朝鮮戦争や国際法に違反してアメリカがしかけたベトナム戦争、アフガン侵略、2度のイラク戦争などに後方支援としう形で参加してきた。
従来、憲法9条と集団的自衛権は憲法上認められないという解釈が、自衛隊を直接戦争に参加させる障害になっていたが、安倍政権が行った集団的自衛権の容認によって、自衛隊は米軍の指揮下に入ってアメリカの侵略戦争に参戦する道を拓いた。
かつて元自衛隊幹部から直接「現実問題としてアメリカの指揮系統に入らないと戦えない」と屈託なく言われて驚いたことを本書を読みながら何度も思い出したが、本書のなかで、自衛隊の前身である警察予備隊は朝鮮戦争当時に、米軍の命令と訓練によって作られた経緯も紹介されている。自衛隊は最初から米軍の指揮系統の中で行動する軍隊として生まれた。
本書において著者が指摘するのは、アメリカと日本の不平等な関係には、それがどんなにひどいものであっても、もうこれ以上の闇はない、これが底だということ。確かにこの現実ときちんと向き合えばもはや絶望する必要はない。これ以上ひどい属国関係はないのだから。一切の幻想を持たずにこの最悪からスタートするだけだから。

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