君の膵臓をたべたい (双葉文庫) の感想

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参照データ

タイトル君の膵臓をたべたい (双葉文庫)
発売日2017-04-27
製作者住野 よる
販売元双葉社
JANコード9784575519945
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » さ行の著者

購入者の感想

また好きな女の子が死んで泣けるって話?はいはい、もういいって。どうせ設定だけの駄作でしょ。
と、読まずに切り捨てるのもアンフェアなので読んでみました。
「好きな女の子が死ぬ」という設定を精神的オナニーの道具にする小説はハルキ・ムラカミが元祖ですが、元祖は力量があってオリジナルだからいいんですよ。
キモくてしょうがないのは、力量がないくせに形だけ真似して気取るフォロワーです。目も当てられない。
動かない主人公に、なぜかかわいい女の子が寄ってきてつきまとい、嬉しいくせに「ヤレヤレ」みたいな感じで振り回されている体でいい思いをする、そういう型もラノベではテンプレなんだろうし、そのジャンルの中のお約束でやっているなら需要もたくさんあって、別にいいと思いますよ。私は興味ないけど。

さて、そんなハルキフォロワー&ラノベテンプレな感じで進む本作ですが、正直、中盤くらいまではけっこう読めたんですよ。女の子とのやりとりが、稚拙ながら本当に楽しんで書いてるなーって感じがして、なかなか微笑ましいなあ、この女の子不治の病なのに苦しみとか葛藤とか全くスルーされてて、主人公は何の役にも立たずただ楽しませてもらってるだけだけどまあ、男に都合のいい青春小説としてありかな、と思ってたんです。「今、会いに行きます」とかより全然マシかな、と。

で・も!
彼女が死ぬところから、「はあ!?」と思わず声が出ましたよ。
書くのに力量と取材が必要なシーンはまるっと全部省いてる、、、
これ明らかに、「医療のこととか病死のシーンとかわかんないな~書くの無理だな~、そうだ!通り魔に殺されたことにしよう。これでラクチン!」て感じで逃げてますよね?
「葬式とか行ったことないし書けないな~、そうだ、葬式は行かなかったことにしよう!俺あったまい~」
て感じで逃げてますよね?
通り魔に殺害されたってすごい事件だと思うんですけど警察も一切登場しないし、両親も友達もそのことに一切触れないし。ふつう、他殺だったら死後が色々と大変だし、好きな女の子を殺された主人公だってそのことに対する感情とか、犯人への憎しみとかありますよね?

 医学的リアリティが乏しい。しかし作者自身が「架空の病気」と認めてしまっている以上、この作品にリアリティを求めること自体が間違いなのかもしれない。
 まあ、この女の子は未来の世界の膵臓がん患者なのだ、とするのがこの作品にリアルさを求める人にとっては最も妥当な解釈だろう。
 余命わずかな膵臓がん患者でも、進んだ医学のおかげで言わば人工的に健康的な状態を作り出せてしまうと。
 若者が膵臓がんに罹ることは少ないし、将来そんな都合のいい方向に医学が発展するのかも疑問だが、可能と言えば可能だ。
 しかしそうなると、文中に出てくる「開閉式の携帯電話」をどうとればよいのか。
 まあ、この男の子は変わり者だから、未来の世界でもまだガラケーを使っているのだとするか、あるいはこれはスマホの先に出てくるであろう開閉式の未来型携帯端末とでもしましょうか。
 まあここは素直に、このお話はせいぜい現代若者に題材をとった寓話にすぎないものとして読むのがいいのかもしれない。
 それでも充分に楽しめる。。
 閉鎖的で孤立癖のある男の子と開放的だが未来を奪われた女の子が、ある秘密を共有することで結びつく。
 しかしこの関係は通常の恋人同士とか友達同士とかにはならず、結局は互いを「君の膵臓をたべたい」と呼び合うしかない一種特別な関係へと発展する。
 このような普通の友情とか恋愛を越えた「超恋愛」というか、人間関係の原点回帰みたいなものをめざすこの作者の方向性は間違っていないと思う。
 このようなお話が、日本中の人間関係になやむ人々、たとえばいじめに苦しんでいる人とか、周囲に溶け込めずに孤立しがちで悩んでいる人とか、LGBT差別に悩む人とかへの慰め励ましとなり、いくらかでも生き方のヒントになることを願う。

これをラノベではなく一般文芸で発売した出版元と本屋大賞を獲らせた推薦者達の見識を疑う。

「僕」と「桜良」と全く同じ関係性、つまり、「友達でも恋人でも無い、それ以上の特別な関係」の男の子が、私にもいるので、共感はしました。こんなやり取りしてるなーって、笑っちゃうくらい。その点では面白かった。
でもこの本で感動はしないかな。文学として、拙い。例えば「うふふふふふふふふふふふ」とか、いつかのセンター試験ですか?って思ったし、「僕」が初めて取り乱したシーン、「うわああああああ(以下略、3行)」…え?って感じ。興ざめでした。
ただ泣いているシーンだって、表現次第でいくらでも人を感動させたり出来るのに、残念。
ラノベとして見れば面白いのかもしれない。普段ラノベは読まないから分かりませんが。

いつも本屋の店頭に置いてあってすごい売れてる!No.1!って感じで売ってたんで買ってみました。いつになったら面白くなるのかな?って思ってペラペラ捲ってったんですけど、最後までつまらなかったです。他のレビューの人も書いてたのですが、本当に中学生向けの携帯小説って感じでした。

「私死ぬから」で主人公を振り回す彼女と
やれやれ言いながらついていく主人公
涼宮ハルヒシリーズのキャラクターを万人向けにした感じ、という印象

余命幾ばくもない彼女が、家族以外で自分の病気を知っている唯一の人・主人公の前では
精一杯明るく振る舞っているのだと考えればいいんでしょうが
「私病気なのー」「もうすぐ死ぬのー」「どうやって死のうかなー」
という、かなりウザいタイプの中二病です
彼女のキャラがどうにも不快でした

会話メインの文章と
ラスト「うああーあああー!」で、これはケータイ小説だと確信
純文学でこのような表現は見たことがないので…
売れるのと作品の質は比例しない、というのがわかりました

びっくりするほど感動もなきも無く終わってしまいました。
終始中二病に付き合わされて終わった感じ。
なぜこれで本屋大賞なのかわかりかねます。

まさにライトノベルや携帯小説の類。
文章も稚拙で、小説に慣れてない人が読みやすいという意味での利点はあるが、途中で何度も放り投げたくなった。
なぜあえて膵臓の病気にしたのか。膵臓の病気なら膵臓の病気らしくもっと闘病描写や日常の症状をいれるならまだしも、正反対の生活風景と健康さ。膵臓の病気は他の臓器の病気に比べて進行も早く、症状のも辛いもの。作者はもう少し膵臓の病気について調べて書くか、他の病気にすればよかったんじゃないの?
とにかく登場人物全員が中二病すぎて…
主人公とヒロインのやりとりが寒々しい。
最後に感動して泣かせようとしてるのが無理やりすぎて逆にさめました。
伏線らしきものは全く伏線ではなく、全て蛇足でしたし。
あえて最後はどんでん返し(というにはあまりにもひどいですが)を狙ったのでしょうが、それも逆に興ざめ…
文字数を稼ぐだけのような小言や言い回しもすきではありませんでした。
私には何も響きませんでした。
テレビや書店での持ち上げかたや、評価はあのセカチューと同じ流れですね…
ティーンや小説をあまり読まない人たちが絶賛しているのでしょうか。

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