ぼくは麻理のなか(4) (アクションコミックス) の感想

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参照データ

タイトルぼくは麻理のなか(4) (アクションコミックス)
発売日2014-11-28
製作者押見 修造
販売元双葉社
JANコード9784575845389
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

さっそく買って読みました。だいぶネタバレ注意、です。
当方女ですが、この作品すごく好きです。
(テーマとは逆行しますが)男性から見ている女性って
こうなんだ、と「世界のもう片方」を垣間見ているような
感覚が不思議であり興味深くもあります。

まず最初。麻理である功に、すこしづつ「中性的な魅力」がついているように感じます。
(特に19ページの絵なんか、女性なんだけどそれだけでは語れない
不思議な魅力を持った感じに見えます。謎めいてる、とも言えましょうか。
1巻の入れ替わった瞬間の麻理と、同じ表情してます。あの功が。
これも何かの伏線なのかもしれませんが。)

3巻の中ほどまでは、本当は「功」である「麻理」を、いかにも
いままでの「麻理」のように振舞おうとしていた功ですが、
この巻ではついにそれが本当に破綻します。それで両親は麻理のことを
そっちのけで喧嘩し始めるのですが(このシーン、惡の華とデジャウ)
そのときの功である麻理の、そして功自身の本音、
「麻理さんを・・・”私”を、見ろよ・・・!」
というのが印象深かったです。これは功の、そしておそらく麻理さんの
魂の叫びなのではないかと。

いい子の麻理。完璧な麻理。しっかりものの麻理。人気者の麻理。
・・・というおそらく「麻理だった麻理」が背負っていた「皮・仮面」。
それらが本当は薄氷の上にあるような物であり、いつ壊れるか分からないものであった、
麻理自身苦痛に感じていたのではないかと思わせます。
だから、そういう皮や仮面をかぶらずに生きていた功を「いいなあ」と思い、
「あなたはずっとそのままでいてね」と思ったのでしょう。
そういう「皮や仮面」を持たない功を羨ましく思い、それでも皮や仮面を
捨てる事ができない自分(=麻理)にもどかしさを感じ、
いつかは「皮や仮面なんか捨てちゃいたい」願望があったのかもしれません。
(まあそこまででもないと、功の事を見ていた、ということはないでしょう)

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