とんでもなく役に立つ数学 (角川ソフィア文庫) の感想

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参照データ

タイトルとんでもなく役に立つ数学 (角川ソフィア文庫)
発売日2014-12-25
製作者西成 活裕
販売元KADOKAWA/角川学芸出版
JANコード9784044094768
カテゴリ »  » ジャンル別 » 教育・学参・受験

購入者の感想

数学というと無味乾燥な感じがする学問であるが実際の問題解決に深く関わっており、それが実社会とどのようにつながっているか、それについての著者の実際の事例やケーススタディーを通して都立三田高校の生徒12人に解説していくという内容です。

数学と実社会の間には「数学」→「物理」→「工学」→「実社会」という階層がありそれが壁になっています。そして、問題を解決するためには一見無関係そうな物をどんどん論理でつないでいくことが必要になります。そのためには視野を広く持ち、柔軟な発想を持たなければならずゼミに数学とは無関係そうな人(養蜂家、僧侶)を呼んでいろいろ聞くという話が出てきます。看護師の時は「老人介護の床ずれの問題を数学で解け」みたいに話になったりしたそうです。また、実社会の問題を解決するために新たに数学の理論が作られることもあるそうです。

数学は抽象学問でいろんな分野に活用される反面、それがどのように実社会で活かされるかイメージできなければ勉強してもちっとも面白くないと私は思っています。その関連付けについて大きな示唆を与えてくれる本なので「なんで数学なんて勉強しなくちゃいけないんだよ?」と思っている中学生・高校生にお勧めです

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