高慢と偏見〔新装版〕 (河出文庫) の感想
参照データ
タイトル | 高慢と偏見〔新装版〕 (河出文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ジェイン・オースティン |
販売元 | 河出書房新社 |
JANコード | 9784309462646 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学 |
購入者の感想
昭和38年に河出書房新社の世界文学全集から刊行された訳本の再刊(再々刊?)です。
阿部訳が再び世に出たというのは喜ばしい限りです。なぜならば、阿部訳は良質な日本語で書かれており、是非とも後世に伝えたい、読み継がれて欲しい名訳なのです。
「良質な」というのは、言葉遣いや表現が奥ゆかしく知性的であるということです。この良質さが、物語の舞台である中流・上流社会をよりそれらしく感じさせ、また、登場人物の知性や教養を一層際立たせています。
同じ翻訳でも、中野訳や富田訳は比較的現代的な語調で書かれ、通俗的な表現も少なくないため、やや軽めの印象を免れ得ません。その点、阿部訳は硬派を好む方でも違和感なくお読み頂けると思います。
阿部訳が再び世に出たというのは喜ばしい限りです。なぜならば、阿部訳は良質な日本語で書かれており、是非とも後世に伝えたい、読み継がれて欲しい名訳なのです。
「良質な」というのは、言葉遣いや表現が奥ゆかしく知性的であるということです。この良質さが、物語の舞台である中流・上流社会をよりそれらしく感じさせ、また、登場人物の知性や教養を一層際立たせています。
同じ翻訳でも、中野訳や富田訳は比較的現代的な語調で書かれ、通俗的な表現も少なくないため、やや軽めの印象を免れ得ません。その点、阿部訳は硬派を好む方でも違和感なくお読み頂けると思います。