Nick & Knight の感想

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New Kids On The BlockとBackstreet BoysのコラボNKOTBSBから誕生したデュオ。
NKOTBのリードヴォーカルのジョーダン・ナイト、BSBのリードヴォーカルのひとりニック・カーターからなるその名の通りNick & Knight。
Jordanの2011年のソロアルバムやNickの同じく2011年のソロアルバムを聴いている人にはちょっと意外なアプローチかもしれない。その二枚はノリノリなダンスポップであり、一般受け良さそうなものだった。そして日本人でこのアルバムを手にする人の多くはBackstreet Boysのファンの方が多いかもしれない。
しかし、このアルバムはどちらかといえばNew Kids On The Blockの音楽性に近い。とはいったものの、もちろん、BSBファンでも楽しめる肩の力の抜けた楽しい作品に仕上がっている。
Nickは2011年のソロアルバム、NKOTBSBツアー、BSBの2013年のアルバムとそれに伴うツアーを経てさらに成長した姿を見せてくれるし、Jordanは相変わらず安定した歌唱力を聴かせてくれる。NKOTBやBSBより、ふたりの声が前面に押し出された、なんというか、声を活かすことを音楽の前に考えたようなアルバムであるため、ファンにはたまらないものになっている。
このアルバムを通して、BSBのNickとNKOTBのJordan、片方の声が浮いたりせずに1枚のアルバムとしてきれいにまとまっている点が個人的には意外だった。
しかし個人的にはいまひとつ名曲と呼べるものに欠けており、NKOTBやBSBのファン以外のファンにはアピールするには弱いアルバムである（当然チャートアクションも24位に終わっている）という印象が強い。もしまた機会があるなら、Danny&Kevin、Howie&Jon、AJ&Donnie、Brian&Joeyなどもリリースされるなら面白そうだ。