日本鉄道史 大正・昭和戦前篇 - 日露戦争後から敗戦まで (中公新書) の感想
参照データ
タイトル | 日本鉄道史 大正・昭和戦前篇 - 日露戦争後から敗戦まで (中公新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 老川 慶喜 |
販売元 | 中央公論新社 |
JANコード | 9784121023582 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » 産業研究 » 交通 |
購入者の感想
本書は、「日本鉄道史 幕末・明治篇蒸気車模型から鉄道国有化まで (中公新書)」の待望の続編です。
タイトル通り、日露戦争後に17私鉄が国有化されてから、鉄道庁→鉄道院→鉄道省に至る国有鉄道の興隆を中心として、第二次世界大戦終了までの鉄道が骨であり血液であった時代を記してあります。
大量輸送時代の幕開けに伴い必要とされた広軌化と複線化、それぞれの思惑と結末についての記載は、現在でも議論になる話題であり、非常に興味深いものです。
またこの時代は、鉄道による国土形成が行われた時代でもあります。中央線、田園都市、阪急それぞれの郊外形成を含めての鉄道経営、あるいは武蔵野鉄道などに代表される観光地の形成についてもやはり現代に直結している事実であり、1章を割いて記述されています。
さらには関東大震災、世界大恐慌、そして第二次世界大戦、とこの短い期間に繰り返された未曽有の大事件に際し、鉄道がどう対応し、どう乗り切ろうとしたのか、
国際化時代に際した東アジアの鉄道経営、JTBの設立、などまさに日本鉄道の青春時代といえる「怒涛の40年(本書帯より)」について、見事に解説しています。
本当に面白い本です。
タイトル通り、日露戦争後に17私鉄が国有化されてから、鉄道庁→鉄道院→鉄道省に至る国有鉄道の興隆を中心として、第二次世界大戦終了までの鉄道が骨であり血液であった時代を記してあります。
大量輸送時代の幕開けに伴い必要とされた広軌化と複線化、それぞれの思惑と結末についての記載は、現在でも議論になる話題であり、非常に興味深いものです。
またこの時代は、鉄道による国土形成が行われた時代でもあります。中央線、田園都市、阪急それぞれの郊外形成を含めての鉄道経営、あるいは武蔵野鉄道などに代表される観光地の形成についてもやはり現代に直結している事実であり、1章を割いて記述されています。
さらには関東大震災、世界大恐慌、そして第二次世界大戦、とこの短い期間に繰り返された未曽有の大事件に際し、鉄道がどう対応し、どう乗り切ろうとしたのか、
国際化時代に際した東アジアの鉄道経営、JTBの設立、などまさに日本鉄道の青春時代といえる「怒涛の40年(本書帯より)」について、見事に解説しています。
本当に面白い本です。